シーナ&ロケッツ、鮎川誠の急逝でバイラル急上昇 ロックンロールを愛し、第一線で広げ続けた偉大な功績
「ユー・メイ・ドリーム」は1979年にリリースされたシングル曲で、日本航空『マイ・ハート・キャンペーン』のCMソングに起用され大ヒットした。作曲には、鮎川と細野晴臣がクレジットされている。軽やかなビート、タイトなアンサンブル、キャッチーなメロディ、ストーリー性ある構成、サビのドラマチックな展開……と、シーナ&ロケッツの持ち味であるトラディッショナルなロックンロールと当時の最先端のサウンドが絶妙なバランスを保ちながら進行する、非常にハイスペックな1曲である。まるでロックンロールとニューウェイブ、テクノポップが楽しくおしゃべりしているようなサウンドだ。
鮎川は生涯を通して、ロックンロールを愛し、バンドという生き物を愛し、音楽を心の底から楽しんでいたのだと、「ユー・メイ・ドリーム」を繰り返し聴きながら思った。中学時代の私が、今、鮎川さんに言っているーーロックを知らなかった私に、ロックをきちんとカッコよく届けてくれてありがとう、と。
最後になりましたが、心からの冥福をお祈りいたします。
※1:https://charts.spotify.com/charts/view/viral-jp-daily/2023-02-01