ぼっちぼろまる×まご山つく蔵、「おとせサンダー」などMV制作を語り合う クリエイター同士の共鳴から膨らむ妄想爆発の世界観

「シン・タンタカタンタンタンタンメン」MVの中で誕生した新解釈

ーー先ほど少し話に出てきましたが、「おとせサンダー」に続いて、「シン・タンタカタンタンタンタンメン」で2度目のコラボレーションが実現しました。この経緯について教えてください。

ぼろまる:この曲のMVを作ることが決まった時に、絶対にまご山さんにお願いしたいなと思って。前々からこの曲についても「めっちゃストーリー浮かびます!」って言ってくれていたので、すでに浮かんでいるんだったらぜひやってほしいなあと。でも、制作期間がめちゃくちゃ短かったんですよね。はじめは、もしかしたら無理かなとも思ってたんですけど。

まご山:私としては、もう絶対に受けるって感じでしたね。

シン・タンタカタンタンタンタンメン / ぼっちぼろまる (Music Video)

ーー本楽曲のMVを制作する中で、特に印象に残っているエピソードなどがあれば教えてください。

まご山:2番で、主人公の男の子がビンタされるシーンがあるんですけど、そこはすごく悩みました。実ははじめは、そのシーンでどういう心情を描くべきなのかピンときてなくて。宇宙人のデザインを担当してくださった地下さんという方がいるんですけど、その方と話している時に「でも、あの男の子ってちょっと無責任じゃない? 世界が大変なことになっちゃうのに」と言っていて。「たしかに」となって、じゃあこのシーンで喧嘩してもらおうと思ったんです。あえて喧嘩させることによって物語の盛り上がりを作れるし、地下さんが持った違和感をしっかり物語の中で突き詰めて表現できるなと。かなり冒険したシーンではありましたけどね。

ぼろまる:そこが一番の新解釈でした、僕的には、無責任だと思ってなかったので(笑)。

まご山:すみません(笑)。

ぼろまる:いやいや、実際にそういうコメントもあって、たしかに無責任だなあって。この流れでそんなこと言ってたら、もうそうだなと。

まご山:オリジナル版の「タンタカタンタンタンタンメン」はわりとゆるい雰囲気なので、そうした雰囲気だったらきっと許されていたんだと思うんです。ただ今回は、背景をめっちゃリアルに作って、女の子が宇宙人と戦う絵もきっちり入れるってなると、女の子の境遇がもっとクローズアップされちゃうので。原曲よりもリアリティレベルが上がったので、そう考えたらあの反応を入れたのが適切だったのかなという感じです。まあ偉そうに言ってますけど、地下さんの解釈がなかったらあのシーンは絶対に浮かんでこなかったので、私の手柄ではないですね。

ぼろまる:MVの制作チームの方々も、みんな楽曲への愛が深くて、めちゃめちゃ嬉しいです。

まご山:みんないつも、ぼろまるさんのTwitterの“もぐもぐツイート”もチェックしてるので。

ぼろまる:恥ずかしい。

ぼっちぼろまる - タンタカタンタンタンタンメン (Official Lyric Video)

ーー続いて、ぼろまるさんへの質問になるんですけど、今回2本のMVを一緒に作ってみて、まご山さんのクリエイターとしての新しい一面が見えてきた部分などはありましたか?

ぼろまる:おしゃれな絵を描かれている方だからこそ、感覚的にやっているような感じに見える時もあるのかもしれないですけど、そんなことは全くなくて。緻密な計算と、楽曲への深い愛のもとに作品作りに取り組まれている方だなあと感じます。

まご山:めっちゃ嬉しい。

ぼろまる:あと、意外としっかりしてるな、みたいなところもあります。クリエイターの中でも、人としてちゃんとしてる方というか。まあでも難しいですね、全部ちゃんとしてるよっていうわけでもないから。ちゃんとしている部分“も”あります(笑)。

まご山:あくまでも、“も”なんで。

ぼろまる:やっぱりまご山さんのTwitterとか見てると、絵を描くこと以外全て捨て去ってしまった狂人に見えることもあるんですけど。実は意外と人間らしい行動もできます、という(笑)。

ーー絵を描くこと以外全て捨て去ってしまった狂人。パワーワードですね。

まご山:そう言われても仕方ないと思います(笑)。

ぼろまる:このインタビューを読んでいただければ、そんなに狂人じゃないよっていうのはある程度伝わるんじゃないかと。

まご山:狂人のふりをしてるだけの人間ですから。

ぼろまる:Twitterでイキっちゃうタイプというか。

まご山:やかましいわ(笑)。

ーー今後、3回目、4回目のコラボレーションを楽しみにしているリスナーもきっと多いと思います。

ぼろまる:やりたいですよねえ。

まご山:私は求められれば、ぜひ何回でも作りたいですね。だって好きですもん、ぼろまるさんの曲。

ぼろまる:嬉しい。それにふさわしい名曲をまた作るので、よろしくお願いします。頑張ろう、曲作り。

『ぼっちのうたI』

■リリース情報
ぼっちぼろまる『ぼっちのうたI』
2022年11月30日(水)リリース
配信:https://botchiboromaru.lnk.to/koCKMd
CD:¥1,870税込

<収録曲>
01.おとせサンダー
02.シン・タンタカタンタンタンタンメン
03.パカパカバカリ
04.アソボー行進曲
05.ドカンバキャンボコン
06.天使と悪魔

■ぼっちぼろまる Information
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