櫻坂46、2023年はパフォーマンスグループとして飛躍なるか 卒業ラッシュ&東京ドーム公演経て見えた新たな道筋
このように2022年の櫻坂46の活動は、制作というよりはむしろライブの比重を高め、パフォーマンスグループとしての側面がより強まった印象がある。その象徴とも言えるのが、TikTokにグループの公式アカウントを開設したことだ。櫻坂46の投稿は乃木坂46や日向坂46と比べて特徴のある内容で、他の坂道グループとの差別化が意識的に行われているように感じる。また、プロダンスリーグ『D.LEAGUE』とコラボした特別番組が放送されたことからも、櫻坂46に“ダンスで魅せていこう”という意識がはっきりと見えてきたのも今年のトピックとして挙げられる。こうした点からグループの今後の道筋がある意味で鮮明になった1年だったと言えるだろう。
メンバー構成の面では、渡邉理佐と菅井友香というグループにとって重要な存在だった2人の卒業が大きい。『non-no』専属モデルとして活躍しながらパフォーマンス面でも大きく貢献した渡邉。キャプテンとして長年グループをまとめ上げた菅井。結成時からこれまでグループを支え続けてきた2人が離れることは櫻坂46にとって大きな損失だが、グループが変わるきっかけになるとも言える。卒業メンバーが出た中でも、三期生の募集を行ったことで、パワーアップする可能性は十分にある(すでにオーディションは終了し、近日メンバーが発表される予定)。
菅井の卒業に伴いキャプテンは松田里奈に交代し、櫻坂46は新体制となって新しい年を迎えた。2023年はダンスという軸と、これから加入してくるメンバーたちがもたらす新鮮な空気によって、新たな姿を見せてくれるはずだ。