KARA、7年ぶりの再始動でMステ出演 日本のお茶の間に愛されるまでの地道な努力を振り返る

 7年ぶりにKARAが再始動した。メンバーの所属事務所が別々になり、グループとしての空白期間が長くなっていたが、2022年11月29日、デビュー15周年アルバム『MOVE AGAIN』で待望のカムバックとなった。

 そして、日本でも記念アルバムのリリースを皮切りに活動が増えていく予定だ。そこで今回はKARAのこれまでの歩みを振り返りつつ、今回の再始動についても詳しく触れていきたい。

2010年に日本デビューを果たし、お茶の間のアイドルに

KARA - ミスター M/V

 2007年韓国でデビューしたKARAは、2009年の「Mr.」が大ヒットし、一気にスターダムを駆け上がった。その後、2010年8月に日本語バージョンとして「ミスター」をリリースし、日本デビューを果たした。

 テレビの影響が現在よりも大きかった当時は現在のK-POPグループと比べると広い世代に浸透し、年代問わず「ミスター」のサビを口ずさめるほどだった。さらに、バラエティ番組『しゃべくり007』(日本テレビ系)や『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』(フジテレビ系)などの出演でメンバーの親しみやすいキャラクターも含めて人気を博した。それほどKARAは身近なものであった。のちにスンヨンは、「トーク番組の台本を丸暗記した。台本にある質問や答え、アドリブまで全て暗記した」と明かしており(※1)、彼女らが切実に日本活動に取り組んでいたことがうかがえる。筆者がリアルタイムで番組を観ていたとき、通訳なしで進行されていることに衝撃を受けたことは今でも覚えている。

KARA - ジェットコースターラブ

 東日本大震災で日本中が悲しみに包まれた際は、発売予定だった「ジェットコースターラブ」のCDおよびデジタル配信の収益金全額を義援金として寄付し、日本のファンに寄り添った。また、発売が延期されたことで、ハラが個人で1億ウォン(約720万円)を寄付したことも話題に。

KARA - ジャンピン
KARA - GO GO サマー!

 「ジャンピン」「ジェットコースターラブ」「GO GO サマー!」など、リリースする曲ごとにヒットを記録した彼女らは、第2世代を代表するガールズグループのひとつとして、韓国のみならず、日本国内からも大きな愛を受けることになる。日本のお茶の間から愛された象徴的な出来事が、2011年の『NHK紅白歌合戦』出場ではないだろうか。同年出場した東方神起、少女時代らとともに第2次韓流ブームを牽引したと言っても過言ではない。

 そして2013年1月6日、KARAは夢の舞台に立つ。K-POPガールズグループの単独では初となる東京ドーム公演『KARASIA 2013 HAPPY NEW YEAR in TOKYO DOME』を開催し、4万8000人を熱狂させたのだ。日本デビューから約2年半、異国の地で地道な活動を積み重ねてきた結果の舞台。彼女たちの目から涙があふれたのも当然のことだろう(※2)。

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