&TEAM、“日本”と“世界”基準を両立するハイブリットなアーティスト性 ENHYPENとの展開も飛躍へのポイントに?
12月7日、HYBE LABELS JAPANから新たなグローバルグループ &TEAMがDebut EP『First Howling : ME』でデビューした。12月8日にはデビュー記念ショーケースイベントを東京体育館で開催し、『First Howling : ME』収録曲のパフォーマンスをはじめとしたスペシャルライブ&トークが予定されており、YouTubeでの全世界配信も決定している。
&TEAMは、BTS、TOMORROW X TOGETHERなどが所属するHYBEの日本本社であるHYBE JAPAN傘下のHYBE LABELS JAPANに所属する、EJ・FUMA・K・NICHOLAS・YUMA・JO・HARUA・ TAKI・MAKIの9人で構成されるグローバルグループ。 異なる出発点から繋がった彼らは、「それぞれ個性を持つ9人が一つのチームとなり、多様な世界を結びつける」という意志を掲げている。
Debut EP『First Howling : ME』に収録されているのは4曲。タイトル曲「Under the skin」は、BTSとAdo「うっせぇわ」などで知られるボカロP syudouが参加。作曲にはBIGHIT MUSICのプロデューサーでBTSの切なめな楽曲やTOMORROW X TOGETHERのプロデュースで知られるSlow Rabbitや、K-POPの楽曲ではすでに知られているMelanie Fontanaなど、バラエティ豊かな製作陣によって作られている。世界中で大ヒットしたザ・キッド・ラロイ&ジャスティン・ビーバー「STAY」を思わせるロック調トラックをベースにしながらヒップホップやポップスなど様々な要素を取り込みつつ、J-POP的なエモさも感じられる一曲。さらにMVに坂口健太郎が出演していることも話題になった。
「Scent of you」は本能的に同じ想いを抱く「君」に引き寄せられる瞬間を魅惑的に表現している、Slow Rabbit、Supreme Boiによるプロデュース楽曲。特にラッパーでヒップホップトラックに強いSupreme Boiらしく、他の収録曲とは対照的なパワフルなビートが印象的だ。
「バズ恋(BUZZ LOVE)」は、単調な毎日を変えてくれた「君」へのあふれだす想いをポップに表現した楽曲。 &TEAMに馴染みの深いSoma Gendaのプロデュースで、BTSの生みの親としても知られるバン・シヒョクも楽曲制作に加わっており、LDHやジャニーズ、K-POPアーティストの日本楽曲などJ-POP界隈では広く活躍されている岡嶋かな多やシンガーソングライターの大橋ちっぽけらと共に作詞に参加している。エモく切ないものから可愛らしい曲まで、Debut EPにして多彩な制作陣によってJ-POPやK-POP、POPSといった枠組みに囚われず、それでいて「日本語で歌うこと」ならではの良さと&TEAMならではの多面的な魅力が表現された作品となっている。
「The Final Countdown」は『&AUDITION - The Howling -』のテーマソングを&TEAMバージョンとして収録し直したもの。『&&AUDITION - The Howling -』にメンターとして出演していたSoma Gendaのほか、UTAやSUNNY BOYといったJ-POPやK-POPアーティストの日本オリジナル楽曲でも知られる作家陣に加え、10年以上も様々なK-POPアーティストに楽曲提供してきたSean Alexanderが別名のAVENUE52やHYBE LABELS JAPAN所属でやはり多数のK-POP、J-POPの楽曲を作っているALYSAが参加している。サビのメロディアスさなど随所にJ-POPらしさがありながらも重層的で華やかなアレンジにはK-POP的な感覚もあるキャッチーながらどこか切なさを含んだ曲だ。
日本テレビ(『スッキリ』)とHuluで放送されたオーディション番組『&AUDITION - The Howling -』を通して選抜されたが、当時すでにデビューが確定していたK・NICHOLAS・EJ・TAKIの4人は元々は韓国のMnetで放送された超大型プロジェクト『I−LAND』に出場していたメンバー。ゆえに『I−LAND』からデビューしたENHYPENは戦友であり盟友とも言える存在で、『&AUDITION - The Howling -』の最終回にはENHYPENのメンバーが全員出演し最終メンバーを祝福する姿が見られた。また、現在放送中のバラエティ番組『&TEAM学園』(日本テレビ系)にENHYPENのメンバーであるNI−KIがゲスト出演した回では、『I−LAND』に日本から参加していたのがK・TAKI・NI−KIだけだったこともあり常に3人で一緒にいたこと、未成年だったTAKIとNI−KIは早く練習が終わっていたが、Kの練習が終わるまでファーストフード店で勉強しながら何時間も待っていたことなど、絆を感じさせる当時のエピソードが語られていた。