鈴木伸之、ソロアーティストデビューで踏み出す一歩 Tani Yuuki提供曲「フタリノリ」がもたらした歌うことへの自信

今後は自分で作ったラブソングにも挑戦したい

ーーリリース前日には、YouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』でも鈴木さんが歌う「フタリノリ」が公開になりました。撮影してみていかがでしたか?

鈴木:いろんな方の『THE FIRST TAKE』を観て、心構えをしてから撮影に臨んだんですけど、正真正銘の一発録りで、めちゃくちゃ緊張しましたね。収録の時間が昼の12時くらいからだったので、当日は朝の3時くらいに起きて……。

ーー早すぎません!?

鈴木:あははは。早めに身体を起こしておかないと、歌えないなと思って。朝からランニングをして、サウナに行って、家で発声練習をしてから収録に行きました。ご一緒したバンドの方々とはそこで初めて合わせたんですが、生演奏のパワーに圧倒されて、思わず泣きそうになりましたね。音源に収録されているオケのアレンジと、『THE FIRST TAKE』の時のアレンジも違うし、一緒に演奏していて鳥肌が立ちました。

ーー音源のレコーディングと『THE FIRST TAKE』の収録では、歌う際に意識するポイントも変わってくるんでしょうか。

鈴木:全然違いました。そもそも1曲を頭から終わりまで一気に歌うのも、レコーディングではなかったことですからね。レコーディングでは1~2小節ずつ決め打ちするので、「ここはエッジボイスを入れる」とか「ビブラートをかける」といった細部まで意識して歌えるし、自分でも素直に「いいな」って思えるんですけど、『THE FIRST TAKE』は一発でツルッと歌うので、良さも粗も出やすいと思うんです。歌い手の生き様が出るというか。だから、歌い終わった時はホッとしたものの、後から「大丈夫だったかな?」「もっとこうすればよかったかも」って思い始めて(笑)。1回しかない本番で自分の良さを全て出し切ることの難しさを感じましたし、この緊張感や達成感はお芝居の現場では味わえないものだなと思いました。それと、この曲は同じ母音で韻を踏んで、縦のリズムをずっと保っている楽曲なので、歌がちょっとでも速くなったり遅くなったりすると聴こえ方が変わってきちゃうなと思って。『THE FIRST TAKE』では、レコーディング以上に正確なテンポで歌うことを心がけていました。

鈴木伸之 - フタリノリ / THE FIRST TAKE

ーー客観的には楽しんで歌っているように見えて、俳優として一発勝負の舞台にも慣れているからさすがだなと思ったのですが、舞台とも違う感覚なんですね?

鈴木:舞台も本番は緊張しますけど、1カ月くらい前から稽古をして、共演者のみなさんと一緒に作品を作り上げていくので、チーム感がすごくあって。それが本番での安心感にも繋がるんですよ。でも歌に関しては、自分1人で曲に向き合わないといけない部分が大きかったので。『THE FIRST TAKE』の収録も「自分が頑張らなきゃ!」っていう気持ちで臨んでいました。逆に音楽とお芝居の共通点を挙げるとしたら、ちょっとした表現が大切なところですね。お芝居も瞬き1つが重要な意味を持っていたりしますけど、歌もブレス1つで聴き手の印象が変わったり、より感情移入できたりするので、特に音源のレコーディングでは、演技と同じように細部までこだわって歌わせていただきました。

ーー今回、本格的に歌と向き合ったことで、お芝居にも良い影響が出そうですね。

鈴木:歌を始めてから、演技をする時に声のトーンを意識するようになりましたね。あとは他のアーティストの方の曲を聴く時も、聴き方がちょっと変わって。「こういうところを意識して歌ってるな」とか、今まで聴こえてこなかった部分にまで耳を傾けるようになったので、それが自分の歌や演技にも良い影響を与えてくれるんじゃないかなと期待しています。

ーー実際にデビューして、理想のアーティスト像や次回作のイメージも見えてきましたか?

鈴木:今回はTaniさんにプロデュースしていただいたんですが、今後は自分で作詞した曲も出していきたいと思って、今は歌詞も書いていますね。それを友達が弾くギターと合わせてみたりしてて。大枠としてはJ-POPなんですけど、その中でもいろんな色を出していけたらと思っています。

 僕自身、幅広いジャンルのアーティストが好きで、日本だったらONE OK ROCKやAimerさん、優里さん、Mr.Children、洋楽だったらエド・シーランとか。本当にいろんな方の楽曲を聴くんですよ。だからジャンルというよりは、1曲1曲に世界観を落とし込めるアーティストになれたらと思っていて。「この曲はTHE失恋ソング」「この曲は“前向きに行こうぜ!”っていうメッセージソング」というように、各曲に明確なテーマを決めて制作していきたいなと思っています。

ーー劇団EXILEの仲間には、DOBERMAN INFINITYのSWAYさんもいらっしゃいますが、ラップに挑戦するご予定は?

鈴木:正直、ラップはまだ考えていません(笑)。ドーベルさんをはじめ、僕の周りにはたくさんアーティストがいるので、そこから吸収するものも大きいと思いますし、いずれは歌でのコラボレーションもできたらいいなと思いますけどね。でも今は、自分でイチからラブソングを作りたくて。王道のラブバラードを歌いたい気持ちが強いです。

ーーちなみにラブバラードといえば、2016年に『HiGH&LOW THE LIVE』を開催した時、デビューしたての青柳翔さんがドームの中心で「Maria」を歌われていましたよね。そういった大きいステージでのライブを想像することもありますか?

鈴木:EXILE HIROさんとは、すでに「曲が溜まったらアリーナツアーもできたら嬉しいです」という話もさせていただいていますけど……僕は一歩一歩やっていけたらいいかな(笑)。もちろんドームに立てたら最高ですし、それだけ多くの方の心を動かせるようなアーティストになりたいと思いますが、まずは『自転車屋さんの高橋くん』を観てくださるみなさんに、「この楽曲いいな」とか「この人の演技をもっと観たいな」って思ってもらえるように日々努力していきます。

ーーでは最後に、読者のみなさんへメッセージをお願いします。

鈴木:30歳になり、新たな表現の場を与えていただいたので、この機会に僕の歌を聴いてくださった方や僕のお芝居を観てくださった方を、ちょっとでも励ませたり、勇気づけられる存在になりたいですし、今後はそういった楽曲をたくさんお届けできたらと思っています。そしてどこかのタイミングで、みなさんの前で直接歌を披露できたら幸せですね。『自転車屋さんの高橋くん』と合わせて、“アーティスト・鈴木伸之”の応援もよろしくお願いします。

サイン入りチェキプレゼント

鈴木伸之のサイン入りチェキを2名様にプレゼント。応募要項は以下の通り。

応募方法

リアルサウンド公式Twitterか公式Instagramをフォロー&本記事のツイート、または応募ツイートをRTしていただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。当選者の方には、リアルサウンドTwitterアカウント、もしくはInstagramアカウントよりDMをお送りさせていただきます。
※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。
※チェキはランダムでの発送となります。指定はできません。
※当該プレゼントは、応募者が第三者へ譲渡しないことが応募・当選の条件となります(転売、オークション・フリマアプリ出品含む)。譲渡が明らかになった場合、当選は取り消され賞品をお返しいただく場合がございます。

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<締切:11月23日(水)>

鈴木伸之「フタリノリ」

■リリース情報
鈴木伸之「フタリノリ」
2022年10月22日(土)配信リリース

■番組情報
ドラマ『自転車屋さんの高橋くん』
<放送日時>
・テレビ東京系(テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送)
11月3日スタート/毎週木曜深夜0時30分~1時
・BSテレ東 BSテレ東4K
11月8日スタート/毎週火曜深夜0時~0時30分
<出演>
鈴木伸之 内田理央 柾木玲弥 長井短 瀬口黎弥(FANTASTICS from EXILE TRIBE) 寺本莉緒 木村文哉 濱田マリ 斉木しげる

https://www.tv-tokyo.co.jp/takahashikun/

■関連リンク
鈴木伸之 Instagram(@nobuyuki_suzuki_official):https://www.instagram.com/nobuyuki_suzuki_official/
劇団EXILE 公式Twitter(@gekidanexile):https://twitter.com/gekidanexile

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