新しい地図のアーティスト活動も待ち遠しい 香取慎吾、稲垣吾郎、草彅剛……それぞれの音楽との関わり
稲垣は、初のレギュラー生ワイド番組ラジオ『THE TRAD』(TOKYO FM)にて、天職と言わんばかりにイキイキと過ごしている。架空のレコードショップという設定で、多くのミュージシャンと音楽談義を通じて、より真摯に音楽と向き合い、さらにその造詣を深めている印象だ。10月24日にはトラックメイカーのSASUKEがゲストとして登場。SASUKEといえば2019年、新しい地図に「#SINGING」の楽曲を提供したことでもおなじみだ。当時、中学生だった彼も現在19歳に。今年49歳になる稲垣とは、実に30歳もの年の差があるものの、そんなジェネレーションギャップは全く感じさせないのが稲垣吾郎という存在の不思議なところ。
今年4月の『7.2 新しい別の窓』(ABEMA)で共演した際には、帰りしな稲垣とSASUKEが話に盛り上がりすぎて運転手さんを待たせてしまったほどだったというエピソードも披露された。その話の内容は、坂本龍一の名曲について。稲垣が記事で選曲したラインナップが、SASUKEの好きな曲ばかりで思わず声をかけずにはいられなかったとのこと(※1)。「嬉しくない? SASUKEと同じセンス、みたいな」と稲垣のフラットかつフレンドリーなリアクション。そして、この日はルイス・コールについてSASUKEから学んでいくというスタンスも、音楽をキーワードにしなやかに新しい地図を広げ続ける稲垣の美学を感じられた。
音楽について常に学んでいく素直さでいえば、草彅も同様。約10年前からギターに目覚め、どこへ行くにもギターを抱えて、時間を見つけては練習するという生活を続けてきた草彅。その結果、好きが高じて『草彅剛のはっぴょう会』を開催するまでになった。この『はっぴょう会』は草彅の練習の成果を見守る会だけに、第2弾となった今夏の会についても「ボロボロだったんですよ。楽しくなりすぎちゃって」と自身のYouTubeチャンネルで反省する姿も。当日、音楽監督を務めた和田唱(TRICERATOPS)に「音源で聴くのと会場で聴くのは違うから」とフォローされたにも関わらず、「唱くんのソロパート聴いたら音源でも良かったよ」と返してしまい、和田に「うんうん」としか言えなくさせてしまったところも草彅らしくて微笑ましい。
そんな草彅が最もギターの師として仰ぐのが、斉藤和義だ。3年前の『はっぴょう会』にも駆けつけ、他の番組でも何度も共演している斉藤だが、何度会っても草彅は斉藤と会うことに緊張し、そのリスペクトは増す一方のようだ。10月23日放送の『草彅やすともの うさぎとかめ』(読売テレビ)でもゲストに斉藤がやってきたのだが、オープニングからソワソワして海原やすよ ともこの2人から「ニヤニヤして上の空ですね」「子供やん」とツッコまれるほど。それも、斉藤の紡ぐ楽曲、奏でる音楽に心酔している証なのだろう。
こうして振り返ると、新しい地図の3人の音楽は彼ら自身の積み上げてきたものと、そのなかで出会ってきたアーティストたちへの敬愛が結晶化したもののように感じられる。これからも、新しいものをぐんぐんと吸収していく彼らのこと。新しい地図×音楽の可能性は、まさに天井知らずだ。12月14・15日東京・国立代々木競技場第一体育館を皮切りに全国5都市を巡る新しい地図会員限定イベント『NAKAMA to MEETING Vol.2』では、久々に彼らの歌やダンスも楽しめそうだ。香取による11月2日の発表を楽しみに待ちつつ、新しい地図3人の音楽に関する新たな展開もそろそろ期待してしまう。
※1:https://www.commmons.com/10favorites/
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