lol-エルオーエル-、メンバーの作詞に表れるグループの現在地 8年目を迎えた今表現するものとは

「Shape of My Heart」は自分に向けて歌っている部分もある

小見山直人

――5曲目の「Shape of My Heart」は小見山さん作詞です。

小見山:はい。夢に向かっていく中で考えすぎてしまったり、悩んでしまったりすることってあると思うんです。それでネガティブになってしまって心が弱くなってしまうんですよね。でもどうしても夢を叶えたい、夢に向かって突き進みたい、自分が信じた道をやり遂げたいっていう強く熱い思いで、弱くなってしまった自分に打ち勝とう、という思いを込めた曲です。なので、夢に向かって頑張っている人へ「ガラスのハートを鉄のハートに変えようぜ」という思いが届いたらいいなと思います。周りを気にせず、自分の信じた道を突き進んでほしいというメッセージです。僕自身周りを気にしちゃうタイプなので、自分に向けて歌っているという部分もあるんですけどね。

moca:なおてぃーらしさが全面に出てるよね。しかも、lolの新しい一面も見せられる楽曲。

hibiki:「なおてぃーやな」っていう歌詞ですよね。なおてぃーの普段の着飾っていない性格も知っているから、自分自身に言い聞かせてる感じもすごく伝わってきます。弱い自分や強くありたいと思う自分もあるけど、聴き手に「強くなってこい!」って力強く言っている感じもいいなと思いました。

小見山:まぁ、だからタイトルを僕にしてもいいかもしれない。

moca:タイトル「小見山直人」(笑)。

honoka:いらんな(笑)。

hibiki:ダウンロードせんな(笑)。

小見山:ファンの方はグッと来るかもしれない。ラジオとかで、「それでは聞いてください、『小見山直人』」(笑)。

hibiki:え、自己紹介ソング(笑)?

honoka:嫌や〜!

佐藤:1人で歌えよ(笑)。

hibiki

――(笑)。そして、6曲目「I Beg You」はhibikiさんが作詞を手掛けられています。

hibiki:大人になっていくにつれて諦めが早くなったり、期待しないようにしたりしちゃいますよね。それって自分が傷つかないようにしているからだと思うんです。そういう「当たり前だから大丈夫」、「私は全然傷ついてないから平気だよ」って言いながらも、「本当は今一緒にいる人とずっと一緒にいたいのに」と思っている気持ちを歌った曲です。1番のBメロで〈どこかに置いていった透明の傘も〉というフレーズがあるのですが、小さい頃はかわいい傘を持ってお出掛けしたり、雑貨屋さんでおしゃれな傘を買ったりしませんでした? でも大人になると盗まれたり、置き忘れたりしちゃうからビニール傘でいいやって思ってしまうし、実際買ったビニール傘も置き忘れてしまって「また買えばいいや」って取りに行かないまま。それがモノや人に期待してこの状態がずっと続くと思っていても、裏切られたりしてなくなってしまう、でも「あぁ仕方がない。だって今までもこういうことあったし」と普通になってしまうことを表していて。でも本当は永遠に続くことを信じたいよねっていう気持ちを1この曲を通して歌いました。

――すごくわかります。その「永遠」というようなワードも、大人になると口に出すのが恥ずかしく感じてしまったり。

hibiki:そうなんです。昔は信じていたけど、「そんなおとぎ話みたいなことないからね」って。冒頭の〈“溶けないアイスクリーム”〉、〈“枯れない花”〉、〈“冷めない愛情”〉というところも、存在しないってわかっているけどまだ信じていたいよね、という思いを込めています。

honoka:この曲もhibikiっぽい。普段から「期待しないほうが楽だよね〜」って言い合ってるので「それ、歌詞にしたんだ。めっちゃいいね」って思いました。みんなが共感できる歌詞になっていると思います。

「Colorless」は自分達の色と重なる部分がある

――「愛おしい時間」はドラマ『いぶり暮らし』エンディングテーマで、すでに配信リリースされている楽曲ですが、5人で作詞されていますね。

moca:5人それぞれ歌詞を書いて、持ち寄りました。そこから「このフレーズは使いたいね」、「こっちを入れよう」と決めていきました。

小見山:5人分の思いが乗った歌詞が出てくるし、どれもいいんですよ。なので、どのフレーズを入れようと悩む時間がかなり長かったです。

moca:honokaちゃんが書いてくれた〈“おかえり”が僕を包むよ〉と〈“おかえり”で君を包むよ〉が良かったです。最初は“ただいま”だったのですが、“おかえり”で統一しようとみんなで話し合って。ドラマのエンディングテーマだったので、いろんなことを考えながらまとめていきました。

honoka:今回のドラマの内容と、ファンの方に対して思っていることが結構共通していたんです。なので、書きやすかったですね。

――そして、10曲目「Colorless」は再び佐藤さんの作詞です。こちらにはどんな思いが込められていますか?

佐藤:改めて全曲を振り返った時、恋愛ソングや内向きな曲が多くなっちゃったなって思ったんです。僕も「Baby tonight」で恋愛をテーマに書いていますし、好きなんですが、もうちょっと誰かの背中を押せる曲を書きたいなと思って書いた曲です。今の時代って自分がやりたいことができなかったり、上の人に言われたまま人生を過ごしたりしている人も多いと思います。僕らも少なからずそういった部分があったんですよね。自分がやりたいことを見失っていってしまうけど、最初は思い描いていた夢や理想があったはず。それなら自分らしく行こうよというメッセージを込めました。誰かに染められるんじゃなくて、自分で未来を彩っていこうという思いから「Colorless」=無色透明というタイトルにした感じです。

moca:友祐くんが言った通り歌詞が私たちのこととすごい重なったので、心を込めて歌いました。自分らしい色って自分じゃないとつけられないと思うんです。それが表現されているすごく大好きな曲です。

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