lol-エルオーエル-、メンバーの作詞に表れるグループの現在地 8年目を迎えた今表現するものとは
それぞれの作詞スタイルは?
――全曲通してとてもバリエーション豊かですが、皆さん作詞をする時はどんなことにインスピレーションを受けたのでしょうか?
佐藤:ファンの方の存在です。「自分が進む道を迷っています」とか「コロナで大変な思いをしています」とか悩んでいるファンの方が多いんですよ。そんな方に対して自分たちが今できることって音楽で元気を届けること。「Baby tonight」は自分の恋愛観を入れましたが、他の2曲はファンの方が求めているであろうことを込めました。
小見山:僕は自分自身と照らし合わせて書きましたが、僕と同じような経験をしている方ってゼロではないと思うんですよね。そういう方たちにも届いてほしいなという思いで書きました。なので、参考資料は「小見山直人」です。
――外からではなく、内から出たものなんですね。
小見山:今回はそうですね。自分の体験を書いたほうが思いを伝えやすいし、僕を出せるので。
hibiki:私は今しか書けないことを書くことが多いです。今まで書いてきた歌詞もそうで、「今書かないとこの感情を忘れちゃう」というものを形にすることが多いです。何年後かに見返した時に、「あの時はそうだったな」って思い出せるくらい。なので、インスピレーションを受けたもので言えば、人やモノ含めて「hibikiの感情を揺さぶってきたもの」です。
moca:私は仲の良い友だちです。恋愛話を聞いていると「こういう恋愛してるんだ」って衝撃を受けることがあって。逆に自分の話をした時に言われたことが印象に残っていたりもします。強烈な友だちが多いんです(笑)。
honoka:私も今回は自分の気持ちなんですけど、あえて「自分です」って言いたくないんですよね。人によって全然違う捉え方があるのかなと思いますし、自由に受け取ってほしいです。
――なるほど。皆さん、自分なりの作詞スタイルはありますか?
佐藤:結構バラバラです。人に伝えたい歌詞と自分の思いを聴いてほしい歌詞、主題歌の歌詞、映像がすでにある歌詞、ファンの方の考えに寄り添う歌詞……っていろいろと違うと思います。例えば「Baby tonight」は実体験に想像をプラスしてみたり、「Magic of A Laugh」はMVを先に想像してみたり。いろんなやり方がありますね。
小見山:僕は自分の思いや関連するようなワードをバーって書き出してから構成していくタイプです。友祐が言う通り、曲調や曲のテーマによって変わりますが、今回はそのスタイルでしたね。
hibiki:私は歩きます。
――歩く!?
hibiki:はい。しかも、歌詞を書くために散歩をするのじゃダメなんですよ。目的地から家、家から目的地までの間が一番無心になれるので、どれだけ遠くても歩いていっちゃう。適当に音楽を聴きながら感情を整理したり、相手がいる場合はその人を思い浮かべたりして、スマホのメモに書き出していくんです。で、目的地や家についてそのメモを整理し直すっていう感じです。
moca:私は今回初めて作詞をしたんですけど、夜に書くことが多かったですね。イヤホンで音楽を聴いて、パソコンでバーッて書いて、それを見ながらスマホのメモで作っていきました。
honoka:私は布団にくるまって書いています。パジャマを着てベットの上でのんびりしながら書いているんですけど、自分に一番向き合えるんですよ。なので、なかなか書けないと「しんど、寝よ」ってよくなっています(笑)。
自分たちも楽しみながらファンの方が求めていることをやるのが一番良い
――皆さんそれぞれスタイルが違っていて興味深いです! そして、結成から8年が経ちましたが、当初からなにか変化はありましたか?
小見山:デビュー当初って“かっこいい”が正義で、かっこつけていることが正しいと思っていました。今はありのままというか素で出る楽しさが一番ですね。ライブひとつ取っても、楽しいのが一番いいじゃないですか。ファンの方からしたらかっこいい姿も見たいかもしれないですけど、皆さんが「楽しかった、明日からまた頑張ろう」って思えるライブヴを作りたいと思っています。そこは変わったかな。僕、デビュー当初一切笑っていなかったので。
hibiki:うそつけ!
moca:怖い(笑)。
小見山:それは冗談ですけど(笑)、結構“アーティストです”って作っていた部分もありました。でも今は小見山直人は小見山直人なので。やりたい放題です。
――パフォーマンス面ではどうですか?
honoka:自分たちの表現と受け取ってくれる人の想いがつながればいいな、と思うようになりました。ライヴって生なのでその時の感情によって違ってくるし、メンバーによっても表情が違うので、いろんなパターンの中から1つでも「共感できるな」とか「あの時のこと思い出すな」って思ってもらえたら嬉しいですよね。それに1回、1回を大切にしたいと思うようになりました。
佐藤:そうですね。僕はもう自分を貫くっていう志向はあまりなくて。AAAの與真司郎さんとお話をしてすごく影響を受けたんですけど、「ファンの方が求めることをやる」っていうのは簡単に聞こえてしまうじゃないですか。でも結局本質はそこにあるのかなって。なので、最近はファンの子だったらどう考えるのかなとか、喜ばせたいなという気持ちが強くなりました。昔は振付はとりあえず揃っていればいいとか、上手く歌えればいいって感覚があったんですよね。でも、今は自分たちも楽しみながらファンの方が求めていることをやるのが一番良いんじゃないかなって思うようになりました。揃っていることが正解でも、歌が上手いことが正解でもなくて、ファンの方から求められることをやるのが正解なのかなという思考になっています。
――そういった変化があったlolは、この先どんなスタンスを目指していくのでしょうか。
佐藤:僕の中のlolのイメージ像って初期の「fire!」とか「ladi dadi」、「lightning」ではなくて、今回の「Magic of A Laugh」が近いんですよ。こういうミュージカル感や男女の絡みができるのは僕たちならでは。「lol=夢の国」じゃないですけど、楽しい空間を作れるテーマパークみたいな存在になりたいです。
――個人的にlolさんはバチバチにキメてパフォーマンスされるイメージを持っていたので、新しい姿が見られるのもすごく楽しみです。
小見山:もちろんエイベックスサウンドを継承していかなきゃとも思っていますし、やっていきたいですけどね。ただ自分たちの色を考えると、「テーマパーク」になるのかもしれません。
――では最後に『AMBER』を聴く方にメッセージをお願いします。
佐藤:今回のテーマは「ありのまま」。自分の在り方に悩むことは多いと思いますが、アルバムを聴いていただいて今を楽しんで、楽しい人生を送ってほしいです。大変な世の中ですけど、みんなの笑顔の素にlolが入れたら嬉しいです!
■リリース情報
4th Album『AMBER』
10月26日(水)ON SALE
https://lol-jp.lnk.to/20221026_lolAL
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