BTSのメンバー全員が兵役義務を履行することを発表した。まずは最年長のJINから、そして順次入隊していく予定だという。所属事務所によると「2025年から活動を再開することを希望している」としており（※1）、しばらくは7人全員が揃う姿はおあずけとなりそうだ。

　JINは10月15日に行われた韓国・釜山での国際博覧会誘致祈願コンサート『＜Yet To Come＞ in BUSAN』にて、「僕たちが予定しているコンサートはこれが最後でした」と話していた。その言葉に、これからのスケジュールに覚悟を決めたARMY（BTSのファン）も少なくなかったはず。

　だが、彼はさらにこう続けた。「またこういうコンサートができますよね？」「ツアーの約束はいつでも決めればいいから、そのときはまた来ますよね？」と。20年、30年経っても“防弾少年団”として走っていこうと笑い合うメンバーたちの姿に、きっと完全体を待つ日々も、今と変わらぬBTSとARMYの絆を感じられるのではないだろうか。

　そして、寂しい気持ちを抱くARMYを決して放っておくことはしない。10月28日には、JINがソロシングル『The Astronaut』をリリースすることも発表された。コンサートでは「僕がすごく好きだった方と縁があって……」と話していたように、この『The Astronaut』はイギリスのロックバンド Coldplayとの共作となる。

　BTSとColdplayは2021年10月に「My Universe」をリリースしており、アメリカビルボードソングチャートのHOT100で1位にチャートインしたことでも大きな話題になった。人気者同士のコラボというだけでも注目を集めるのはもちろんだが、何よりも彼ら自身が楽しんでタッグを組んでいるのがにじみ出ていて微笑ましかった。

　ノリノリのレコーディング風景がアップされたり、2021年12月に行なわれたBTSのLA公演最終日にクリス・マーティンがスペシャルゲストとして登場してメンバーと共にハイテンションで歌ったり。新たな角度からBTSの魅力を引き出してくれた印象だ。そんな縁深いColdplayとのコラボ曲を、しばらく会えなくなるARMYへのプレゼントとして用意したJINの心意気に胸が熱くなる。

　さらにはColdplayが巡るワールドツアーのアルゼンチン公演でJINもステージを共にするというニュースも舞い込んできた。そして公演終了後には競演シーンの動画をアップする予定という嬉しい知らせも。JINがソロアーティストとしてColdplayのステージに立ち、どんなライブパフォーマンスを披露するのか楽しみで仕方ない。