Bialystocksのステージの美学に触れて ホールでの第一回単独公演、“ライブという作品”を鑑賞したような感覚に
アンコールを前にスクリーンでメジャー1stアルバムのリリースと来年のツアー日程が発表され、Bialystocksの2人のみがステージに現れると、後ろの幕が開いて美しい夜景が広がり、ジャズバラードの新曲「日々の手触り」が披露されるという流れも非常に映像的。ここでこの日初めてのMCがあり、サポートメンバーを招き入れると、最後に演奏されたのは「父親が亡くなったときに作った、Bialystocksで一番古い曲」だという「夜よ」。〈さよなら また会う日まで 目を閉じてみる 歌ってみる〉と綴られるこの曲は、生と死を見つめながら人生という旅を音楽で記録し、作品に昇華していくBialystocksという制作集団の真骨頂のような一曲であるように思う。
Bialystocksのライブはきっと会場によって、メンバーによって、様々な見え方をするのだろう。来年の東名阪ツアーの会場はライブハウスなので、もっとフィジカル寄りなステージになる気がするし、その一方で、Billboard Liveのような会場でよりじっくり演奏と歌を聴かせるタイプのライブも想像しやすい。もしくは、もっと大きなホールで、映像とのコラボレーションを突き詰めるタイプのライブを観てみたいとも思った。「作品ありき」の姿勢によって生み出される、多様な価値観のライブ。そんな意味においても、Bialystocksのこれからが非常に楽しみだ。
■セットリスト
1. All Too Soon
2. 花束
3. またたき
4. Emptyman
5. 光のあと
6. フーテン
7. コーラ・バナナ・ミュージック
8. あいもかわらず
9. Winter
10. ごはん
11. 灯台
12. Thank You
13. I Don’t Have a Pen
14. Over Now
15. 差し色
16. Nevermore
En1. 日々の手触り
En2. 夜よ
■ライブ情報
『Bialystocks Tour 2023』
2023年1月21日(土)大阪・梅田Shangri-La
2023年1月22日(日)愛知・名古屋TOKUZO
2023年2月18日(土)東京・恵比寿LIQUIDROOM
チケットオフィシャル2次先行受付中
https://w.pia.jp/t/bialystocks-oat/
受付期間:10月13日(木)18:00〜10月23日(月祝)23:59まで
■About Bialystocks
https://lit.link/bialystocks