Snow Man、2ndアルバムが2週連続チャート首位 格好よさとコミカルさの両立に表れるキャパシティの広さ
EDM系ダンスチューンの魅力は以前に書いたので、続いてはシティポップの「ミッドナイト・トレンディ」をピックアップ。作詞・作曲・編曲は1999年生まれの、きなみうみ。ジャニーズの過去例に倣えばNulbarichや山下達郎に楽曲提供を願うことも可能なはずですが、あえて若き才能をフックアップするのがSnow Man流なのかもしれない。アップアップガールズ(2)などの楽曲を手掛けるきなみがジャニーズと組むのは初めてです。
この曲、恋の終わりをソロのリレーとユニゾンで聴かせる内容ですが、バックの情報量が非常に多い。全体にベースがとんでもない動きを見せているし、間奏のギターはフュージョンバンドのごとし。中盤のファンクセッションも豪快ですが、やかましい印象は特になく、流れるような緩急がやたらと鮮烈。さらにはサビの〈夜は僕らまで呑み込んでいくんだね/さよなら〉の部分、一番ではハーモニーだった旋律が二番では大胆にメロディに組み替えられ、ぐんぐん高みに昇りつめ、最後にはトドメを刺すような転調が来る。なんかもう、やられた! と声を上げたくなるアレンジです。聴けば聴くほど唸りますね。
アッパーなレゲトン「BOOM BOOM LIGHT」もアガりますが、続く「キッタキッテナイ」も意外系ナンバー。隙のある音使いと低音ボイスが魅力のビートミュージックで、テーマは男子にとって永遠の謎である「女の子は何を考えているのか?」。前髪を切ったか切ってないか、そんな話から始まる二人はまだ恋人未満。大事な話をスルーされては「キイテナイ」と落ち込み、元カレと「キレテナイ」疑惑も浮上し、振り回される男子の情けなさと愛らしさが浮き彫りに。コミカルソング/声劇に近いニュアンスもありますが、ビートとトラック自体はばっちり格好いい。1stアルバムとは違う意味で、こんな楽曲が出てくるんだなぁと感心しました。
通常盤のラスト(ボーナストラック除く)は、王道のバラード「ボクとキミと」。キャパシティの広さを存分に見せつけたあとに、〈僕が君 追いかけ/君が僕 追いかけ〉ていく未来を描きます。もちろんファンへのメッセージと考えるのが妥当ですが、切磋琢磨するメンバー同士の歌とも取れるし、ジャニーズの常識を変えていくSnow Manの、さらなる挑戦を誓う一曲とも言えそう。全曲を通して聴いたあとは、それ以前よりさらにSnow Manが好きになれる。そんなアルバムですね。少なくとも私にとってはそうでした。
※1:https://realsound.jp/2021/10/post-877767.html
Snow Man 目黒蓮、ドラマ『silent』での“20代の制服姿”に照れ笑い 『滝沢歌舞伎』でも披露した手話を川口春奈が絶賛
9月29日にフジテレビ 湾岸スタジオにて、10月期木曜劇場『silent』(フジテレビ系)制作発表が行われ、主演の川口春奈に加え…
Snow Man 岩本照、“ひーくん”の座長ぶりを生見愛瑠、浮所飛貴ら賞賛 映画『モエカレはオレンジ色』完成披露イベントレポ
岩本照(Snow Man)が映画単独初主演を務める、『モエカレはオレンジ色』の完成披露イベントが6月14日に東京・江東区豊洲のユ…