GENIC、目標に向かって進んでいく姿 観客と一体になって楽しんだ満員のZepp DiverCityワンマン

 MCでは、「『U&I』終わった後の表情が(どうしていいか)わからない」(小池)、「今、振り間違えちゃった」(雨宮)、「俺なんて初っ端『UPDATE』で歌詞ミスりました」(増子)とプチ反省会。ここで西澤が「許してもらおうよ。『許してくれる人拍手』って自分で言って(笑)」と提案し、会場には“許し”の拍手が鳴り響いていた。ここで増子は「僕、やりたいことがあるんです。叫びたい」と、生声で「皆さん、楽しんでますかー!」、「どこから来たんですかー!」とシャウト。これをきっかけに、メンバーたちは「北海道から来た方ー?」など次々と質問をし、盛り上がっていた。

 ここから後半戦。西本の仕切りのもとタオルを回す練習をすると、「タオルを回したり、手を叩いたり、一緒に楽しんでいきましょう!」と、「ジリジリSUMMER」が飛び出す。クラップとタオル回しで一体感が生まれたところで、「まわりみち」へ。ここでもクラップをしたり、サビで一緒に踊ったりしながら、会場がどんどん熱気を帯びていった。続けて爽やかなピアノのメロディが響き、「春うらら」へ。メンバー同士、目を合わせて笑い合いながらパフォーマンスする様子が微笑ましい。「ラストスパート、Zeppのクラップ聞かせてくれ!」と「FUTURES」が始まり、最後は「この曲で楽しんでいきましょう!」と、これまでにないバンドサウンドで爽やかな「夏の聲」を披露した。

 メンバーがステージを後にしたと思ったのもつかの間、アンコールの手拍子で再びステージに上る7人。「アンコールありがとう!」と元気いっぱいに、そして楽しそうに「READY GO」、「夏恋」をパフォーマンスする。ここで、9月7日にリリースした「TALK」を初披露。同曲はメンバーの小池、西澤、そしてDa-iCE・工藤大輝による書き下ろし楽曲で、「パフォーマンスを通して皆さんとキャッチボールしていきたい」とのこと。笑顔でパフォーマンスする7人と、ポップな曲調がピッタリだ。

 ここで、「僕らは東京ドームで公演をするっていう大きな夢を掲げています。Zeppはその通過点ではあるんですけど、こんなにたくさんの人が来てくれて、SOLD OUTという形で皆さんにお会いできて嬉しく思います。本当に皆さんのおかげです、ありがとうございます」と語る増子。さらに「皆さんはきっと俺たちのことしか見てないはずなんで、1回後ろを振り返ってZeppとはどういう場所なのか見てみましょう。こんなに広いところでGENICだけでライブができている。これ、すごくないですか!?」と問うと、会場からは大きな拍手が起こった。それだけにとどまらず、「皆さんはとてもラッキーです。GENICはもっと倍率が上がって……(チケットが取りづらくなる)」とおどけてみせ、笑いを巻き起こすのもGENICらしさだろう。最後は「心の中で歌って、楽しんで終わりましょう」と「TOGETHER」を披露し、ライブに幕を下ろした。デビューから約2年、成長した姿を見せ続ける7人。この先もさらなる進化を見せてくれるのだろうと確信できたライブだった。

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