BE:FIRST&NiziUはなぜ“家族”で推せるのか 親世代の価値観の変化、SMAPやモー娘。の影響も?
公式動画を家族間で共有することで「好き」が深まる
家族が共通のコンテンツを一緒に鑑賞してその活躍を楽しむ、という点ではテレビの影響力はまだまだ健在と言えるだろう。2組はさらにYouTubeなどでも多彩なコンテンツを発信し、ファンが情報を補完できるようにしている。
BE:FIRSTはYouTubeの公式チャンネルで、MVを観ているメンバーのリアクションを撮影。「Gited」(2021年11月18日配信)の映像演出を観て「うおー!」「格好良い」と盛り上がったり、「Bye-Good-Bye」(2022年5月15日)でグループのロゴをモチーフとしたイラストの意味について考察しあったり、チャーミングな素顔が映し出されている。
NiziUは同じくYouTubeの公式チャンネルで、「NiziU LOG」と題したVlogなどを配信。メンバーの休日に密着した『NiziUの休日』(2022年1月14日配信)では、RIMAがメガネ&パジャマのオフショットで勉強をする貴重なショットや、MAYAが愛犬と戯れる様子など、それぞれがいつも以上にお茶目な表情を披露している。
2組ともにYouTubeでは、MVなどでグループの完成度の高さをしっかり見せながら、一方でプライベート感たっぷりの一面もファンに届けるなどし、いろんな角度からグループの魅力をアピールしている。たとえばこういった情報を子どもがキャッチしたら、LINEなどで親に知らせたりすることで、より家族全員がグループのことを好きになっていくのではないだろうか。
いわゆる家父長制が一般的とされていた時代は、親世代が、自分の好きなものや憧れたものを「我が子にも好きになってもらおう」と伝えていくのが定番だった。しかし現在はネットなどもあって、親から教えてもらわなくても、好きなものを子どもが自分で見つけやすくなった。親から子に、もしくは子から親に……という流れだけでなく、お互いが同じ目線に立って「これってなんだかおもしろそう」と興味を共有しあえるようになったのだ。そんな時代の変化が、BE:FIRST、NiziUの“家族ウケ”にも結びついているのではないか。
BE:FIRST、NiziUだけではなく、これまからますますひとつのグループを家族総出で応援する時代がやってくるかもしれない。
























