Eveの「現実逃避」という言葉が意味するもの “もう一つの現実”で音楽を楽しみ尽くした初の日本武道館公演

Eve、武道館公演1日目レポ

 大きな拍手に迎えられて再びステージに登場、アンコールでは幻想的な光の中「Bubble feat.Uta」を歌い上げたEve。これまでの歩みを振り返り、「僕ひとりの力でできたことではないです」とスタッフやクリエイター、ファンへの感謝を述べる。「君に世界」、そして「群青讃歌」を歌い、心地よい余韻を残してライブは終了した。

 振り返れば、2020年5月に予定されていたEve初のアリーナワンマンライブ『Eve Live Smile』は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、振替公演も含めて中止となっていた。筆者はこの2年半、何度かEveにインタビューで話を聞いてきたのだが、Eveはたびたび、ライブができなかったことの寂しさや物足りなさを語っていた。そういうこともあってか、この日の武道館公演は、Eveというアーティストにとってどれだけライブという場が大事であるのか、そこでどんな特別な体験を作ろうとしているのかを、はっきりと感じさせてくれるような一夜だった。

Eve(写真=Takeshi Yao)

■セットリスト
00. 廻人 -inst-
01. 藍才
02. 夜は仄か
03. YOKU
04. doublet -inst-
05. LEO
06. レーゾンデートル
07. いのちの食べ方
08. slumber -inst-
09. トーキョーゲットー
10. アウトサイダー
11. ラストダンス
12. 杪夏
13. 蒼のワルツ
14. 心海
15. fanfare -inst-
16. ナンセンス文学
17. ドラマツルギー
18. 廻人 -inst-
19. 廻廻奇譚
20. 退屈を再演しないで

- Encore- 
01. Bubble feat.Uta
02. 君に世界
03. 群青讃歌

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