Snow Man 岩本照のバランス感覚の良さ 内側からにじみ出る“自信”が全てに与える説得力
岩本、ラウール、佐久間大介によるユニット曲「ADDICTED TO LOVE」でもその働きは顕著だ。80年代ファンクやR&Bがベースで全編英詞のこの曲も岩本が振付を担当。岩本曰く「振付を守らない」ラウールと佐久間だからこそ、サビ以外ほとんどフリーダンスのこの曲。同じグループメンバーだからこそできる魅力の引き出し方であり、岩本の俯瞰で見る能力も発揮されている。
それでいて、「EVOLUTION」でセンターに立つ時、上手でカメラを独占した時、短いショーのようにその場を掌握したソロパフォーマンス、「KISSIN' MY LIPS」の惚れ惚れする足上げ、椅子の上に立つソロのラップパートなど、ポイントポイントでは確実に華やかさを見せつけてくれる。
ステージ上でにじみ出る岩本の自信の源は、自分の感性を世に出し、それが周囲からも認められる、という経験の積み重ねによって培われたものなのではないかと想像する。いつ見ても岩本がさまになって見えるのは、一つひとつの動作の完成度が高いのはもちろん、自信のある立ち振る舞いが「この人がこうしているならかっこいいのだ」と思わせる説得力があるからなのだと思う。多才なリーダーの感性が、これからもチームを引っ張っていくはずだ。