新しい地図が叶えてきた数々の“夢” 3人から聞こえてくる新たな目的地も

 何歳になっても、夢を叶えることはできる。3人の精力的な活動を見ていると、そんな勇気をもらえる。大人になると日々やるべきことに追われて、本当にやりたいことは何かと、改めて見つめ直す機会は少ない。求められることに応える一方で、自分から“好き”を発信することを二の次にしてしまいがちだ。

 だが、彼らは一度まっさらな状態になってでも、あるいは一度大きな夢を叶えたとしても、自分の“好き”を変わらずに発信し続けてきた。香取は季刊誌『週刊文春 WOMAN』の表紙などの仕事はもちろんのこと、ときに若き日から馴染みのあるダンボールキャンバスにも絵を描き続ける。

 稲垣はラジオ『編集長 稲垣吾郎』(文化放送)でリスナーと季節の野菜をどう美味しく食すかというトークで盛り上がるなど、丁寧な暮らしを続けていることを伺わせる。草なぎはYouTubeのオープニングやラジオでギターを弾き続けてきた。

 「相変わらず」と言いたくなるほど、ひたむきに“好き”と向き合ってきた3人。そんな彼らだからこそ、多くのNAKAMAがその夢の実現を応援せずにはいられない。そして、一つひとつ願いを叶えていく3人の姿にまたエネルギーをもらう。その好循環こそが、彼らがアイドルとして求められ続ける理由なのだろう。

 最近、また彼らから新しい夢を聞く機会が増えてきた。香取はプライベートでも訪れるほど大好きなハワイに「『ななにー』でロケに行きたい」と発言。稲垣は、かねてより興味のあったワイン造り、さらには「茶道に挑戦したい」という話も聞こえてきた。また草なぎが演技をする際、いつも考えているという憧れの韓国人俳優ソン・ガンホとの共演も待ち望まれるところ。

 もちろん何かを創り上げるというのは、3人に共通した“好き”なこと。個人的には、『ななにー』内のコーナー『インテリゴロウ』で、多くの作家や映画監督が、稲垣、草なぎ、香取をメインキャストに思い描いたプロットの実現を期待したい。あるいは『ワルイコあつまれ』(NHK Eテレ)であれだけキレのあるコントを見せられては、やはり地上波プライムタイムでのレギュラーバラエティで活躍する姿もぜひ観たいと願ってしまう。いずれくるであろうそのときまで、焦らず、じっくりと。ひたむきに発信し続ける3人の“好き”を、これからも応援していきたい。

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