KinKi Kids、ジャニーズのあり方を更新し続けた25年 その功績をデビュー記念日に振り返る

KinKi Kidsの存在がジャニーズの真髄

 「自分たちにできることをやりなさい」と育てられたKinKi Kidsにとって、同世代のV6、TOKIOの存在もきっといい刺激になっていたに違いない。6人それぞれのカラーを生かしてキャリアを築いていったV6、そしてジャニーズとして初めて音楽フェスに参加したTOKIO。スペシャルプロジェクト「J-FRIENDS」を結成した仲でもある3グループは、個性も強みもはっきりとしたメンバーが集結する黄金世代だ。

 だからこそ、より“自らの強みや実現したいことは何か”と自分自身に向き合うモチベーションが高まったのではないか。そして、それぞれの持ち味が明確だからこそ、グループの垣根を越え、団体芸と呼びたくなるような掛け合いも自然に生まれたのだろう。彼らの息の合ったやり取りを見るたびに、同じ時を生き抜いた戦友のような絆を感じずにはいられなかった。

 だがこの数年、恩師であるジャニー喜多川氏が亡くなり、兄貴分だったSMAPや、共に切磋琢磨したV6の解散など、気づけばKinKi Kidsがジャニーズ事務所で活動を続ける最年長グループとなっていた。そのタイミングで、中居は2人に「(ジャニーズを)絶対やめちゃだめ、いなきゃダメなんだよ」と声をかけたという。

 彼らのファンはもちろん、少しでもジャニーズを好きになったことがある人、またジャニーズアイドルとして活動している後輩たち、そしてかつてジャニーズアイドルだった先輩さえも、今やKinKi Kidsの存在そのものにジャニーズの真髄を感じているのではないか。

 KinKi Kidsが進化していくことで、ジャニーズ文化が継承されていく。もはや彼らの活動には、そんな大きなものがのしかかっているように思える。とはいえ、彼らに期待しているのは、これまで通り変わらない。自分たちにしかできないことをやり続けてほしい。理想に向かって全力で、ときに微笑ましいほどゆるめながら。そうしてKinKi Kidsがあり続けてくれることで、「やっぱりジャニーズっていいね」と感じられる場所として、ジャニーズに触れたすべての人の励みになるからだ。

KinKi Kids「Amazing Love -YouTube Original Live-」

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