EXILE TETSUYA、日本卓球協会HNTコンディショニングコーチに就任 ダンストレーニング導入で広がるアスリートの可能性

 また伊藤美誠選手が持つ1分間にラリー180回のギネス記録(※1)を音楽的に解釈し、「BPM180の音楽を作ったらどんな感じなのかな、と音楽を用意してHNTのウォーミングアップで使いました。そのリズムでジャンプしたり、ステップを踏んでみたり」と話した。さらにそれを超えるBPM185でのトレーニングを指示したところ、次の合宿では参加者がそのテンポでステップを踏んでいたことに驚いたという宮﨑は、「これは卓球界以外でも通用する」と確信したという。

 BPM185のダンスミュージックとなると、かなりの高速なビートである。これについてTETSUYAも「僕たちでも踊らない速さの音楽なので、初めて作りました。この速さで行うジャンプやステップは僕にとっても初めての経験でした」と挑戦したことを明かした。

 またダンスと卓球の上手さが比例するのか、という問いにTETSUYAは「比例するように取り組んでいければと思います。卓球選手で、すごいダンスが上手な人がいたらスカウトしたい気持ちにはなるかもしれません(笑)。海外に行ったら言葉が分からなくても、コミュニケーションになるとも思います」と回答。さらに「ダンスが好きな状態で卓球に打ち込んでいる選手の姿が見れたら素敵だなと思います」と意気込みを述べた。

 今後については「段階を経ながら上の世代のナショナルチームにもダンスウォーミングアップを取り入れていきたい」と語る宮﨑。さらにTETSUYAは「将来的にはそれぞれのスポーツに合ったダンストレーニングの導入を目指していきたいという想いはある。まずは卓球のなかで可能性を広げていきながら、そこから見えるものを探したい。ダンストレーニングを経験した選手から生まれた金メダリストを宮﨑さんと一緒に見たい、というのが大きな夢」と未来を見据えた。

 「最速の球技」と言われる卓球とダンスの邂逅によって、どのような化学反応が起こるのだろうか。今後の動向と、ここから生まれるであろう新たな才能にも期待したい。

※1:https://www.guinnessworldrecords.com/world-records/most-table-tennis-counter-hits-in-one-minute

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