『音楽の日2022』中居正広&安住紳一郎アナインタビュー “阿吽の呼吸”見せる2人の総合司会としての共通認識

 今年で12回目を数える『音楽の日』(TBS系)が7月16日午後2時からよる9時54分に放送される。2022年は「メッセージ 届けたい歌」をテーマに掲げ、様々なアーティストを迎えて音楽を通してメッセージを届ける。放送に先駆けて、初回から総合司会を務める中居正広とTBSアナウンサーの安住紳一郎がインタビューに応じた。

 12回目の総合司会を務めるにあたり、中居は「長く続けることを目標に掲げてやってきたわけではないですが、今でも続けられることは誇らしく思ってもいいのかなと思います」と語り、今回のテーマを踏まえ「いろんな娯楽があると思いますけど、音楽の力っていうのは必ずあると思いますし、しっかりメッセージが届けばいいなと思います」と微笑みながら語った。

 共に司会を務める安住について中居は、「慣れているというか、『音楽の日』が始まる前、『金スマ』から一緒だったので。最近は朝の番組が始まって(安住は)『金スマ』に一切出ないんですけども(笑)。“阿吽”と言ったらおかしいけれど、いま何を考えてるかなとか、どうしたいのかなっていうのは、あまり視界に入ってなくてもなんとなく分かる気がします」と語り、長年タッグを組んできた2人ならではの関係性を滲ませた。

 安住は「中居さんと始めた『音楽の日』、2人とも(最初は)まだ30代だったんですよね。『金スマ』が始まったのがお互い20代の時だったので、本当にずっと一緒に仕事してるなっていう感じで嬉しい」と言い、「もうまもなく2人とも50代に入るので、長く続けられてやっぱり楽しいな、嬉しいなという気持ちがあります」と、改めて仕事を共にしてきた年月を振り返りながら、喜びを語った。

 『音楽の日』への思いについて、中居は特番ならではの難しさに触れ、「今回、始まる前に去年の打ち合わせを思い出しながら、アプローチに関してはそんなに簡単なほうではないですけど、でもこうやって12回、13回って続くと、スタッフともしっかり共有できて。いわゆる“一丸”じゃないですけど、チームでできる」と回を重ねたからこそのチームワークにも言及した。

安住紳一郎

 安住は「元々、東日本大震災をきっかけに2011年にスタートしたんですけど、生の音楽のパフォーマンスをテレビがあまりやらなくなっていた時代に、私たちが先頭を切ったという自負はある」と語り、「その後、他局の皆さんが夏にこういう番組を編成されるようになって……」と続けると、中居は「言うなよ、そんなこと」とツッコミ。2人の“阿吽の呼吸”で笑いを誘いながら、テレビ業界全体での音楽番組の盛り上がりを喜んでいた。

 また、音楽からメッセージを感じたり、届けられたと思った経験について聞かれると、中居は「僕はプロの歌手だったので、届ける専門だったんだよね。……なんかちょっとざわざわしてますけど(笑)」と切り出すと、安住が「過去形はおかしいでしょう(笑)」と指摘。中居は「あ! 俺、現役か! そうですね、ちょっといま活動休止してるんですけど(笑)。ライブとかを観てお客さんが楽しんでいるのを見ると、非日常が次の日の活力になったりするのは、どのアーティストにも共通することじゃないか。やっぱり目の前で目撃することが観ている人の力になるのは間違いない」「時代だとか、環境が変わることによって受け止め方も変わる」としながらも、「非日常ということが、日常のことを一瞬でも忘れさせてくれる瞬間なんじゃないかなと思います」と音楽の持つ力を語った。

 2人で司会をする中で、居心地がいいと思う瞬間について聞かれると、中居は「あくまでも『音楽の日』で“司会の日”ではないので、歌手の方がメインで、司会の2人がどれだけ存在が薄く、存在が小さく、歌手の方が際立つことが大前提だと思います。変に司会力が発揮できた番組でしたっていうのは、嬉しい反面反省しなければならないなって思いますから、(『音楽の日』では)僕らがひっそりしてる感じ」と総合司会としてのスタンスを語った。

 安住も中居の持論に共感し、「中居さんも裏方の美学というか、ちょっと職人気質なところがあるので、アーティストの皆さんのステージにお客さんが集中できるような感じで。うまくそのときの空気を運べたとき(が居心地が良い)」と語り、「みんながアーティストのステージに注目して、ものすごい拍手をもらって。アーティストの方も「やった!」っていう表情で引き揚げていくとき(が良い)」と、司会者視点での共通認識を語った。

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