HKT48 矢吹奈子、宮脇咲良から継承されるエースの座 AKB48ファンから単独センターまで上り詰めた“天才”のアイドル人生
矢吹は序盤、最下位のFランクに低迷した。しかし練習生たちがグループに分かれて歌唱力を競うグループバトルで評価が一変。課題曲であるGFRIENDの「Love Whisper」で難関の高音パートを美しく歌い上げ、トレーナーが「真珠を見つけた」と絶賛。一躍脚光を浴び、Aランクへと急上昇。以降は上位をキープし、IZ*ONE入りを果たした。
IZ*ONEでの活動中も歌唱力で存在感を発揮したほか、田中の前述のコメントのとおりダンス力もアップ。矢吹は雑誌『HKT48 Special 2019』(2019年/日経BP)で「日本だと1人ひとりの立ち位置の番号に合わせるんですけど、韓国にはセンターの印しかないんです。まずは、何回も練習して、自分の目線だけで正確なポジションに立てるように頑張りたいです」と話しており、日本でおこなっていた練習との違いがパフォーマンスの向上につながったと口にしている。
宮脇咲良から矢吹奈子へ、継承されるエースの座
2021年6月に宮脇咲良が卒業して以降、絶対的エースが不在となったHKT48。しかし、名実ともに矢吹奈子がその座を継承することになりそうだ。しかし当然ながら、彼女から慢心の気配は漂ってこない。
韓国ではパフォーマンスで気になった部分は先輩、後輩も関係なく指摘し合っていたという。雑誌『日経エンタテインメント! HKT48 10周年Special』(2022年/日経BP)のインタビューでも、「なかなか難しいかもしれないけど、先輩も後輩もいる3期生の私だったら言えるんじゃないかなって。HKT48をよくするために動いていきたいですし」と、グループの発展のためにメンバーをリードしていきたいと語っている。
HKT48の命運は、21歳の矢吹の肩にかかっているのかもしれない。