EMPiRE、“解散”しても「アカルイミライ」が待っていた! 歴史に一旦終止符、感謝と共に切った新たなスタート

 メンバーの歌声はよりエモーショナルになっていく。「EMPiRE originals」で響かせたMAYU EMPiREの振り絞るようなロングトーンには鳥肌が立ったし、「ピアス」で眩しいぐらいの白い照明に包まれて感情的に歌うメンバーの姿には心が震えた。「A journey」では壮大なパフォーマンスで感動的な空気を作り出し、MAYU EMPiREが「今日まで一緒に歩いてきてくれて本当にありがとう」と挨拶してから本編最後に披露されたのは「I have a chance!!」。“解散”ライブとは思えないぐらいにメンバーは笑顔で客席を見渡しながら歌い踊り、エージェントも全力で盛り上がっている。曲中に全員が声を揃えて「みんなありがとう!本当にありがとう! エージェント! 大好き!」と叫んでいた。

 アンコールでは1人ずつグループやエージェントへの想いを語っていた。YU-Ki EMPiREは「大切で愛しい時間でした。いつも一番の味方でいてくれてありがとう」と感謝を伝え、MAYU EMPiREは「私の感情を一番動かしてくれたのはエージェントだったし、感情を一番に届けたいと思ったのもエージェントでした」とコメント。MiDORiKO EMPiREは「EMPiREは私たちだけじゃなく、みんなと進んできたんだなと改めて感じます。EMPiREを一緒に大事にしてくれてありがとう」と語り、MAHO EMPiREは「ライブやエージェントと一緒に過ごす時間が大好きです。初めてライブした時から今日までそう思えたのはみんなのおかげです」と感慨深そうに話していた。MiKiNA EMPiREの「知らない人同士だったのにお互いに思いやる関係が愛しい」という言葉も印象的である。NOW EMPiREは「たくさんの景色や時間を分かちあってくれて幸せでした」とやり切ったような表情で話していた。

 最後に披露されたのは「MAD LOVE」。直訳すると「狂った愛」という意味だが、EMPiREは音楽によって愛を伝えようとしたのかもしれない。ミラーボールやカラフルな照明が会場を満たし、エージェントもペンライトを掲げて客席を美しく彩る。そして、メンバーは笑顔で弾けるようなパフォーマンスをしている。EMPiREが作った帝国は幸せに満ちた最高の場所だと、証明しているように思えた。

EMPiRE

 ライブを終えるとWACK社長の渡辺淳之介が「解散おめでとうございます!」と言いながら登場し、この6人で“ExWHYZ”という名前の新グループを結成することを発表した。“解散”のショックや切なさで様々な感情が渦巻いていた会場の空気が和らいだ。グループ名は変わるものの、6人での活動は続くようだ。突然の解散発表で不安になったエージェントや、メンバーの今後について心配したエージェントも多くいただろう。しかし、EMPiREが“解散”したとしても、6人にはアカルイミライが待っていた。ExWHYZでも、彼女たちはファンと一緒に今日のような最高なステージを作っていくのだろう。

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