ボカロP ノラ、ネットを飛び出し直接届けた歌声 多彩な楽曲と表現力を見せた初ライブレポ

 6月5日に下北沢WAVERで、『ノラ Live Event “ボカロPが歌ってもいいですか!?” ~密かに仲間と祝一周年~』が開催された。本ライブの主催者であるノラは、主に作詞作曲編曲からミックスまでを手掛けるボカロPとして活動を行っているが、今回は初めて自身が歌唱するライブを開催。活動一周年という節目にファンの前へ姿を現し、これまでインターネットを通して伝え続けてきた歌を直接届けた。

 ライブは三部構成で行われた。第一部の歌い手歌唱コーナーでは、ノラの活動者仲間である歌い手のMero、翡翠、Enel;がステージに登場し、様々なボカロの名曲を披露。低音ボイスがクールなMeroは「とても素敵な六月でした」などをセクシーに歌い上げ、1フレーズ聴いただけで印象に残るクリアな声を持つ翡翠は「コスモノート」などをまっすぐに観客へ届けた。イキイキとした歌声がキュートなEnel;は「夜もすがら君想ふ」などをエネルギッシュに歌い、会場を大いに盛り上げる。本パートではDJを担当していたノラが歌い手たちとコラボして歌う場面もあり、フロアは色とりどりのペンライトの光と拍手の音で溢れた。

 第二部のトークコーナーでは、ノラの楽曲MVのイラストを手掛けてきたイラストレーターの彩が登場。この日初対面を果たしたノラと、お互いの印象や制作秘話、好きなボカロ曲など、様々なテーマでトークを繰り広げた。これまでに手掛けたノラの楽曲MVのイラストについて話す場面では、「『アイ独リ論』はスクールカーストのイメージに合わせて制服を着せて(初音)ミク感も残した。『天才解剖学』は、陰キャだけど野望を秘めている子というイメージなので髪型を三つ編みにして、ボカロPなどクリエイターにも通じる部分を表現するためにヘッドフォンもつけた」と明かす彩に対し、ノラは、「本当にすごい。全部読み取ってくれている」と感激した様子を見せる。トークの最後に今抱いている夢について問われると、ノラは「やっぱりライブが一番の目標なので、今日開催できて嬉しい。今後は自身のユニット“今夜、あの街から”でも大きな会場でライブをやってみたい」と野望を語った。

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