SOMETIME’Sが「Clown」で踏み出した新境地 尊敬するNakamuraEmiとの2マンへの熱い思いも語る
NakamuraEmiとの2マンは刺激的なインプットに
――そしていよいよ、4月からスタートした『SOMETIME’S Presents 2022 2man Live Series “League”』の第2回が、6月17日、渋谷WWW X で開催されます。今回のゲストアーティストは、NakamuraEmiさん。
SOTA:誰と一緒にやりたいか? という名前を打ち合わせをしていた会議室でホワイトボードに書き出した時に、NakamuraEmiさんが第一候補にいたんですね。それで、僕が昔ライブハウスで働いていた時に、PA(音響)をやっていた方が、今EmiさんのPAをやっていて、そのつてで一度聞いてもらってから、正式にオファーをさせていただきました。ぶっちゃけ一番決まると思っていなかった人というか、尊敬する先輩に声をかけたらOKだったみたいなことで、めちゃめちゃ楽しみにしてます。
――面識はあるんでしたっけ。
SOTA:僕らが普通に聴いていただけで、面識はないです。PAさんに相談した時に「Emiさんは若い子に声を掛けられるのが好きだから、スケジュールが合えば大丈夫だと思うよ」と言われてはいたものの、本当にOKをいただけるとは。
――4月の第1回目のゲスト、YAJICO GIRLとは、迎える側の気持ちがちょっと違うというか。
SOTA:違いますね。YAJICO GIRLは7個年下で、NakamuraEmiさんは7個上なので、先輩の胸を借りる気持ちがあります。YAJICO GIRLとは、どっちかというと、一緒にイベントを作っていこうという気持ちがあったんですけど、Emiさんとは、どれだけ予期していないことが起こるか? という気持ちが強いです。
――ここで、NakamuraEmiさんからコメントをいただいているので、紹介しますね。まず、「お2人の魅力の引き出しの多さ、そしてSOTAさんとTAKKIさんの関係性が私とプロデューサー(ギタリスト)の関係性と近い気もしていて、一緒にライブを作れたら何か面白い渦ができそうだなと思いました」ということで。
SOTA:ありがたいですね。
――「SOMETIME'Sの曲で好きなものは?」という質問には、「HORIZON」を挙げて、「メロディの美しさが印象的で、余白のある音構成の中、SOTAさんの声とTAKKIさんのギターが直で心に響き、すごく説得力を感じ大好きです」と言ってくれてます。
SOTA:うれしいです。
TAKKI:「HORIZON」は、作曲クレジットが二人になってるんですけど、俺がSOTAに「こんなメロディはどう?」と言って、それに合わせてAメロをつけてもらって、完成まで速かった印象があります。個人的にも気に入っている曲ですね。アコースティックな曲調だけどギターはエレキで、藤田道哉がストリングスを乗せて、壮大な印象をつけながらも、ミニマルなイメージを突き詰めていきました。SOTAのフロウも、J-POPっぽくないというか、リズムのある歌い回しなので、ギターはどういう弾き方でも合うというか、いろいろやれるので、セッションナンバー感のある曲ですね。
――「SOMETIME'Sに聞いてみたいことは?」という質問には、「2人それぞれのアウトプットが1曲になると思うんですが、インプットはどうされてるのか知りたいです」という答えを返してくれてます。
SOTA:インプットは、僕はあんまり意識してないです。普通に生活していて感じたことが、その時その時で落とし込まれるので、意図的に入れるということはないかもしれない。心のおもむくままに生きているだけなので(笑)。
TAKKI:自分はめちゃくちゃ意識的にしています。アウトプットが苦手というか、形にするのが遅くて、小さな種をたくさん並べて「どれを育てようか?」って悩むタイプなんですよ。僕は歌詞を書かせてもらうことが多いんですけど、一辺倒になっちゃいけないというプレッシャーがあるので、意図的に「情報を入れなきゃ」と思う時期があって、性格的にドバっと入れてドバっと出すタイプなので、入れる時期はとにかくインプットに集中します。僕にとってのインプットは、人に会いに行くことですね。映画とか小説とかの作品よりも、リアルな感情が一番参考になるし、作品にしやすいから。映画や小説だと、「この構成はよくできてるな」とか、そっち側が気になって、感心することはあっても感情が動くことがあまりないので。
――なるほど。
TAKKI:僕はそれよりも、後輩を誘ってご飯を食べに行くとか、そういうことの方が多いです。迷える子羊たちを誘って、いろんな悩みを聞いて、それを参考にする。
SOTA:何かの教祖っぽいな(笑)。
TAKKI:(笑)。ラブソングも、自分の恋愛経験よりは、いろんな恋愛をしている人の話を聞きに行く方が楽しいので、それでできた曲もたくさんあります。それこそ、SOTAの弟とご飯に行ったりとか、使える人は誰でも使うスタイルで。
SOTA:養分にされてます(笑)。
――NakamuraEmiさんとの対バンなんて、最高じゃないですか。なんて刺激的なインプット。
TAKKI:ほんとですよね。この間ライブを観に行かせてもらった時も、バチバチにくらって、泣きそうになったので。めっちゃ響きました。
SOTA:僕らは今年33歳で、たぶんEmiさんがメジャーデビューしたのもその頃だったと思うんですよ。その年齢の頃に作った曲を何曲かやってくれたんですけど、泣きそうになって、まずいと思ってお酒を飲んでごまかしました(笑)。
TAKKI:境遇が似ていると言うとおこがましいですけど、感覚が近いというか、音楽に集中することへの恐怖心とか、期待感とか、感性にすごく共感できるので。
SOTA:一緒にやってくれる人が増えることへの恐怖感とかね。そういうことをMCで話してくれて、「わかる!」みたいな感じで。
――反対に、二人がNakamuraEmiさんの曲で好きなものというと?
TAKKI:あー、悩むなー。
SOTA:僕は、「大人の言うことを聞け」が好きです。最初に聴いた時に、サウンド感というか、いい意味で面食らった印象があるんですよね。イントロのアコギのカッティングから、何とも言えないドライブ感があって、サビの頭で〈大人の言うことを聞け〉って、そんなこと言っていいんだという、メッセージ性を含めたサウンド感が、あの頃の僕には新しく聴こえたので。1曲だけ挙げるとしたらあの曲がパッと浮かびますね。
TAKKI:好きな曲はたくさんあるんですけど、一番聴いているということで言うと「かかってこいよ」ですね。Emiさんは自分のことを吐露する歌詞が多いというか、人間と作品がめちゃめちゃ近いじゃないですか。そういう部分が魅力だと思うんですけど、「かかってこいよ」はそのバランスが、ほかの曲とは違う場所にある気がしていて、どっちかというと、制作物に近い感じなのかな? という気持ちがあって。僕、バランス中毒なので、バランスのいいものがとにかく好きで、あの楽曲は、演奏もアレンジも、歌の魅力も含めて、すべてのバランスがすごく良くて好きです。
――NakamuraEmiさんからは、最後に、対バンに向けた意気込みについて、「同じ神奈川出身、仲間も近かったりと、縁がある2マン。ここがスタートになれたら嬉しいです。お客さまと共にいい時間を作らせて下さい!」と、力強い言葉をもらいました。
SOTA:こちらこそ、としか言えないです。言っていただいたように神奈川出身だったり、お話できるきっかけはけっこうあるので、すごく楽しみですね。仲良くしていただけたらうれしいです。
――仲良くしつつ、バチバチもしつつ。
TAKKI:どっちもあると思いますね。
――みなさんぜひ会場でお会いしましょう。素敵なイベントになることを願って。
TAKKI:SOMETIME’Sとして、先輩アーティストと対バンすることはあまりなかったので、いい意味でヒリヒリしています。「勝ちたい」じゃないですけど、「認められたい」と思っていた、若かりし頃の燃える気持ちが今もちゃんとあるので。もちろん、ライブはお客さんのためのものでもあるし、全員が楽しめるものをと思っているんですけど、その中にアーティスト同士のヒリヒリがあるような、魅力的なイベントになると思いますね。
■リリース情報
SOMETIME’S
『Clown』
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■ライブ情報
SOMETIME’S Presents 2022 2man Live Series 『League』
2022年6月17日(金)@ Shibuya WWWX
w/ Nakamura Emi
OPEN/START 18:00/18:30
TICKET:自由席 前売り4,800円(税込)※1ドリンク代別途
<一般発売中>
チケットぴあ:http://w.pia.jp/t/sometimes-of/
ローソンチケット:http://l-tike.com/sometimes/
イープラス:http://eplus.jp/sometimes/
■関連リンク
公式サイト:https://lit.link/sometimes