香取慎吾『東京SNG』を大特集! 稲垣吾郎、草なぎ剛らと新しい枝葉を広げた6月の『ななにー』
稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾によるレギュラー番組『7.2 新しい別の窓』(ABEMA、※以下『ななにー』)#51が6月5日に放送された。5月で放送50回を迎えひと区切り……などという気配は一切なく、上半期最後の『ななにー』も平常運転のまま最高のエンターテインメントを届けてくれた。
冒頭は、香取が4月にリリースした2ndソロアルバム『東京SNG』を特集。今回、香取はパフォーマンス準備のためオープニングに不在ということもあり、稲垣と草なぎだけのたどたどしいトークも展開された。稲垣に対して「あの、吾郎……くん」といきなり“くん付け“で呼ぶなど、明らかに香取抜きでやりづらそうな2人。気心知れた者同士の信頼と気恥ずかしさ、そこには“ごろつよ“ならではの空気感があり、何とも微笑ましい時間だった。
そのまま“ごろつよ“からの紹介で、アルバム表題曲「東京SNG」のパフォーマンスがスタート。ステージセットとしてそびえ立つ東京タワーを背に、タキシードを着た香取はダンサーたちと渾身のパフォーマンスを届ける。東京・明治座での公演を経て、アルバムのコンセプトでもある“タキシードが似合う音楽”を完全に自分のものとした香取の姿からは、多くの人にライブを見てもらえる満足感のようなものが溢れ出ていたように思う。
「東京SNG」に続いては、美空ひばり「東京タワー」のカバーを披露。レコーディングにもゲスト参加した新しい学校のリーダーズを迎えてのステージでは、東京の象徴をユーモアとリスペクトを込めて表現していた。
パフォーマンスを終えると、キャイ〜ン、EXIT、みちょぱ(池田美優)を呼び込み、腰を据えてアルバムを紐解くトークパートに。進行を務めるEXITに対し、「あのさ、(『東京SNG』)聴いたことある?」と微笑みながら探りを入れる香取。EXIT・兼近大樹は「今聴いてましたよ、裏で。他の曲は……今日帰ってから聴きます!」、EXIT・りんたろー。とみちょぱはアルバムの1曲目である「東京SNG」までしか聴いてないと正直に告白。売れっ子の2組なだけに仕方ないとも言えるが、見栄を張らず、まだちゃんと聴いていないことを香取本人に伝えられるのは、『ななにー』で築き上げてきた関係性があってこそ。そんな何気ない場面に当然出会えるのが、この番組の魅力でもある。
その後はアルバムでコラボレーションしたH ZETTRIO、ヒグチアイ、Gentle Forest Jazz Band、田島貴男(Original Love)、そして新しい学校のリーダーズらとのエピソードを語る。ヒグチアイと新しい学校のリーダーズは香取を通して初対面していたこと、さらに香取は『ななにー』でTikTokアカウントを開設する直前、390万フォロワーとTikTokですでに人気が爆発している新しい学校のリーダーズに対して「TikTokやってる?」と話しかけていたことが明かされた。その事実を知らぬまま話しかけていたという香取は、「久々に恥ずかしかった!!」と当時を回想。新しい学校のリーダーズ側も香取の様子に気づいていながらあえて指摘しなかったようで、それに知るや否や香取も「言えや!!!」と即ツッコみ。『東京SNG』の全貌を紐解きながら、香取のあくなき好奇心に触れることができた特集であった。