Hey! Say! JUMP、BALLISTIK BOYZ、JO1、MAN WITH A MISSION、UA……5月25日リリースの新譜5作をレビュー

MAN WITH A MISSION『Break and Cross the Walls II』

　前作『Break and Cross the Walls I』から約半年のインターバルで届けられた本作には、「Left Alive」「Dark Crow」「Rock Kingdom feat.布袋寅泰」などの既存曲に加え、先行配信曲「More Than Words」「Blaze」などを収録。コロナ禍を通して真摯に制作に向き合い、凄まじいスピードと熱量でリリースを続けてきた彼らの2年間を総括するような、生々しく、ドラマティックなロックアルバムに仕上がっている。もっとも心を奪われたのは、オープニングを飾る「Tonight, Tonight」。ヘビィロック、メロコア、ミクスチャーをぶつけ合い、進化させたバンドサウンドのなかで〈It’ s the start of our Rock Lecture〉というラインを叫ぶこの曲は、ロックと音楽シーンの復権を高らかに告げている。（森）

UA『Are U Romantic?』

　青柳拓次（LITTLE CREATURES）プロデュースによる前作アルバム『JaPo』（2016年）以来、6年ぶりとなる新作は、岸田繁（くるり）、Kj（Dragon Ash）、永積 崇（ハナレグミ）、JQ（Nulbarich）、マヒトゥ・ザ・ピーポー（GEZAN）、中村佳穂とのコラボ曲を収録したEP。〈わたしまた恋をして／違う誰かの女になって〉というフレーズが光る、代表曲「情熱」へのリスペクトを織り交ぜた「微熱」、愛の素晴らしさを高らかに響かせ、低音の成分を押し出したトラックが気持ちいい「アイヲ」、ネオソウル以降のグルーヴを甘くて切ないラブソングに導いた「蜂蜜とミルク」など、刺激的かつ有機的なケミストリーを体感できる。深みとポップネスを自然に共存させた歌声は、デビュー25周年を超え、さらなる高みに達している。（森）