『ハモネプ』が長年人気を集めている理由 アカペラサークルOBライターが解説

 2001年にスタートしたアカペラバトル企画『ハモネプ』。過去にはボイスパーカッションで知られる元RAG FAIRのおっくんほか、HIKAKINやLittle Glee Monster・かれん、なにわ男子・大橋和也、そしてDa-iCE・大野雄大らを擁する腹筋学園などが出演してきた。本日3月19日には『ハモネプ!青春アカペラ大学日本一決定戦!熱き戦いに感動の嵐!』(フジテレビ系)としてオンエアされる。アカペラやヒューマンビートボックスの認知度を大きく高めた同番組は、スタートから20年以上経った今も人気を集めている理由とは。自身もアカペラサークルに所属していた音楽ブロガー/ライターのレジー氏に話を聞いた。

 レジー氏がアカペラサークルに入ったのは、大学に入学した2000年。『ハモネプ』がスタートする1年前だった。元々は軽音楽をやるつもりだったが、縁あって足を運んだサークル紹介で歌声に圧倒されたという。

「僕が入った頃はまだ、大学の中でもマイナーなサークルでした。『ハモネプ』が始まると聞いた時は、どういう形でアカペラが捉えられるのか全くイメージできませんでした。でも、番組が始まってから新入部員がすごい勢いで増えて、『ここで歌ってください』というような企業からの依頼もたくさん来るようになったので、これは無視できないなと。そういう追い風もあって自分が卒業する頃には学内でも有名なサークルになっていました。今でも大所帯で活動しているようです」 そんなレジー氏が思う『ハモネプ』、そしてアカペラの魅力とはどんなところにあるのだろうか。

「アカペラは、人間の声だけで色々なことができるという驚きを聴く人に常に与えてくれますよね。そんなアカペラを媒介として、RAG FAIR、リトグリ(Little Glee Monster)やHIKAKINなど、音楽だけではなくエンターテインメントの世界で名を成す人を輩出するプラットフォームに期せずしてなっているのが『ハモネプ』だと思います。今では一般的なものになりつつあるビートボックスも、『ハモネプ』が始まった頃からRAG FAIRのおっくんを筆頭に「ボイパ」という呼称で注目されていました。歌唱力の高いコーラスグループやビートボックスなど、今の音楽シーンでは当たり前になっているものを早い段階でマスに持ち込んだのも『ハモネプ』の功績ですね」

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