Snow Manのロケ旅企画はなぜ面白い? 共に過ごす時間の分だけ深まった9人の関係性
Snow Manの冠番組『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)の3月20日放送回にて「埼玉満喫!! 多数決ロケバスツアー!!」がオンエアされる。
「多数決バスツアー」といえば、同番組のParavi配信時代にメンバーへの「ご褒美ロケ」として行われたもの。9人が河口湖に出向いた模様は、2020年10月に3週連続で配信。今年1月には初めて地上波でも放送された。名物料理を一人だけ食べそこねた佐久間大介、大興奮アクティビティに一人だけ参加できなかった渡辺翔太……というように、ツアー中の行動に関する2択のうち少数派を選んでしまったメンバーはバスで留守番をしなければならないというシビアな企画である。ラストは「大宴会」で打ち上げ。2択で選ばれた宴会芸に体当たりで挑むメンバーの姿は多くの笑いを生み出した。あれから1年半ほど経った今、メンバーたちの絆はどのくらい深まっているのか? 今回の埼玉編では全員一致で楽しく過ごせることを祈るばかりだ。
バスツアー、少し広げて旅やロケをする企画とSnow Manの相性は抜群によい。特に移動中はメンバー同士のやりとりからグループの良好なムードや関係性が受け取れるとあってファンの間でも人気の高いシチュエーションである。
Snow ManはジャニーズJr.時代から遠方にロケに行く際は道中の様子もコンテンツ化し視聴者に届けてきた。例えば、2018年5月に公開された深谷市のご当地キャラ・ふっかちゃんに会いに行く動画。ロケ当日に寝坊をした佐久間に移動中の車内から電話し、合流するところまでを一部始終見せた。ふっかちゃんとの貴重な対面も印象深かったのだが、問題があれば話し合い、その後は気持ちを切り替え楽しく過ごすーーメンバー自ら行動に移す一連の様子を見て好感を持ったことを覚えている。
その後もロケの際には車中にカメラが置かれ、移動中もセルフィーで撮影が行われてきた。各メンバーへの理解が深まるゲームやクイズなどの企画ものからフリートークまで、9人もいれば話題に入れないメンバーがいても不思議ではないが、Snow Manではそのようなことは一切起こらない。進行役の深澤辰哉や切り込み隊長の佐久間が率先して話題を広げたり、阿部亮平や向井康二がふとした気づきを拾い上げて話題にするということも度々目にしてきた。その他のメンバーも含め全員で楽しむという共通意識をもっているためか、意外と難しい「9人での会話」を自然と成立させている。自らいろいろな提案をするラウール、どんなときでもキャラを崩さない宮舘涼太、車中ではマイペースな岩本照、車中でもマイペースな目黒蓮、渡辺と、話すことが決められていないからこそ見られる姿があるのもよいところなのかもしれない。