内田雄馬、≠ME、小倉唯、浪江女子発組合 キングレコード2月リリースの注目作品レビュー

キングレコード2月注目作品レビュー

小倉 唯 4thアルバム『Tarte』

 小倉 唯の新作『Tarte』は、自身初のセルフプロデュースアルバムに。リード曲「ta・ta・tarte♪」は、時に苦悩する姿さえキャッチーなサウンドで届けてしまう彼女らしいナンバーで、MVでは初の映像監督も担当。

 そのほか「Fightin★Pose」をきっかけに誕生した、ラップ×ダンスの進化を見せるストイックチューン「PRISM BEAT」、ボカロPのJunkyによるプロデュースの下、 “SNS映え”や“ASMR”を意識した「CiaoCiao Afternoon」。さらには、こちらも本人作詞によるラストナンバー「桜色ラビネス」など、「ta・ta・tarte♪」で歌う通り〈酸いも甘いも全部のせ〉で、かわいく〈よくばり〉な一枚に仕上がっている。

KING RECORDS TODAYでのレビュー記事、作品情報は以下より
https://news.kingrecords.co.jp/2022/02/900/

浪江女子発組合 1stアルバム『花咲む』

 佐々木彩夏(ももいろクローバーZ)が総合プロデューサー兼メンバーを務め、B.O.L.T、AMEFURASSHIのメンバーを含む全8名で構成される浪江女子発組合。福島・双葉郡浪江町の“いま”を発信すべく、2019年11月に結成されたアイドルユニットだ。

 今回の1stアルバム『花咲む』にて、グループの雰囲気を掴むとしたら、まずは代表曲「なみえのわ」から体験してもらいたい。聴き手が生活するそれぞれの土地からでも、浪江ののどかな空や、桜色の〈心に咲く春の花火〉を想像してもらえるはずだ。

 そこから、ライブなどで盛り上がるJA浪江内では最もアグレッシブで、強く折れない「信念」を表現した「それぞれのハタ」などを経由して、アルバム終盤に待つリード曲「ハレノヒの足跡」では、「なみえのわ」の空気を改めて感じてもらえるだろう。浪江で育まれる〈人の輪〉が明日へと繋がっていく。浪江の土地には未来がある。アルバムを聴き終える頃には、「なみえのわ」に通ずる人と人との温もりを表すかのような温かなサウンドが、どこか心に抱える重荷をすっと取り払ってくれているに違いない。

KING RECORDS TODAYでのレビュー記事、作品情報は以下より
https://news.kingrecords.co.jp/2022/03/1133/

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる