内田雄馬、≠ME、小倉唯、浪江女子発組合 キングレコード2月リリースの注目作品レビュー

 キングレコードの情報発信メディア「KING RECORDS TODAY」で掲載中の【KING RECORDS MONTHLY REVIEW】。毎月一押しの作品をレビューする連載で、2月は内田雄馬、≠ME、小倉唯、浪江女子発組合を紹介している。本稿では、そのレビューを掲載する。

内田雄馬 9thシングル『Good mood』

 内田雄馬が新曲「Good mood」で歌うのは、届きそうで届かない大人の切ない恋愛模様。1番はピアノ伴奏のみ、2番から打ち込みのビートとボーカルへのオートチューンを重ねるなど、近年のポップスに近いR&B的な作りのバラードとなっている。フックの〈もしかして“Good mood”〉から、〈“Rule”なんて要らない〉〈“Cool”でいられない〉とライムを辿っていくあたりでは特に、持ち味のスムースな歌声を活かしたナチュラルな装いがぐっと引き立ち、とにかくオシャレの一言に尽きるばかり(実は歌い出しの〈この“groove”〉の時点ですでに、前述したフックのラインへの布石を置いているわけだが)。特に、伴奏のピアノが大サビでほんの一瞬だけ、主旋律をなぞった際のカタルシスはぜひとも体感してほしい。まるで、意中の女性と心が通いあった様子を描き出すかのようだ。

 そのほか、ブラスポップを軽快に乗りこなす「Angel」や、本人曰く“王道のジャパンのバラード”として大いに歌い上げたという「your words」といったカップリング曲に加えて、映像作品『YUMA UCHIDA LIVE 2021「Equal Sign」』も今回のシングルと同時発売に。同作は、2021年9月発売の2ndアルバム『Equal』を携えたライブの模様を収録したもの。「Good mood」に収録される新曲ラインナップはもちろん、内田の織りなす音楽を視覚的・空間的にも楽しめる映像作品にも手を伸ばしてみてほしい。

KING RECORDS TODAYでのレビュー記事、作品情報は以下より
https://news.kingrecords.co.jp/2022/02/825/

≠ME 3rdシングル『チョコレートメランコリー』

 「愛が、重いです……」。≠MEの新シングル表題曲「チョコレートメランコリー」を聴くと、そうこぼしてしまいそうになる。有り余る愛情を時に狂気へと変えてしまう女の子が、バレンタインデー前日の2月13日、チョコレートに猟奇的で歪んだ想いを注ぎ込む本楽曲。ゴシックテイストなトラックと、メンバーの奏でる可憐な歌声が悪い意味でなくミスマッチングになっており、それが楽曲全体に流れる独特な不穏さにも結びついているようだ。

 それにしても〈死んでもヒロインでいたい〉や〈安心して逃げたりしないわ 愛してる一生〉など、アイドル自身とそのファンが持つ真理を知り尽くした上でそれらを逆手に取り、同じ言葉でもこれほど違った意味にすり替えてしまうとは。グループのプロデュース、ならびに楽曲の作詞を担当する指原莉乃の手腕は、さすがの一言に尽きる。西洋画のような美しさを放ちながら、時折に冷たい表情をもってこちら側の心をぐっと掴んでくるMVも要チェックだ。(写真=©︎YOANI/KING RECORDS)

KING RECORDS TODAYでのレビュー記事、作品情報は以下より
https://news.kingrecords.co.jp/2022/02/968/

関連記事