Snow Man、映画『おそ松さん』でグループの“巻き込み力”を発揮? 9人のキャラクターにも注目

 そして映画では「物語終わらせ師」というオリジナルキャラクターも登場する。その一人である渡辺翔太演じるエンドは、おそ松とチョロ松の物語を終わらせようとする役。だが結局2人に振り回されて終わらせられないようで、渡辺曰く「“真面目にふざけている”ふうに見えちゃったりする」。バラエティ番組などで“もらい事故”をすることがしばしばある渡辺と、どことなくリンクする部分がありそうにも思える。

 阿部亮平演じるクローズは、一松とトド松の物語を終わらせにかかるポジション。阿部は「自由すぎて何を参考にしていいか最初はわからなかった」と語っており、真面目な阿部が戸惑っている様子が見えてくる。クローズは胡散臭いエセ関西弁を喋るようで、インテリな阿部からは想像できない姿も見られそうだ。

 そして、宮舘涼太演じるピリオド。彼はカラ松の物語を終わらせにかかるが、むしろ物語に溶け込んでいってしまうという役柄。宮舘曰く「頑張っているのに空回りしちゃう感じ」とのことだ。常に絶妙なタイミングでユーモラスな一言を発する宮舘が、どう空回っていくのか注目だ。

 この9人が作品の中でどう暴れていくのか、実に楽しみである。大金持ちの老紳士の養子になるべく骨肉の争いが勃発するというストーリーだが、様々なインタビューで「台本を読んで混乱した」「いろんなことが起こりすぎる」と語っていたSnow Manメンバー。テンポ感も展開もスピーディーな同作にピッタリなのが、主題歌の「ブラザービート」だ。試聴しただけでも、楽しいメロディや映画にフィットする歌詞、メンバーのラップなどが盛り込まれていることがわかり、聴いても、自分たちで歌っても楽しめそうな楽曲になっているのではないだろうか。それができるのもSnow Manたちの巻き込み力合ってこそ。テレビ番組などでパフォーマンスすることも心待ちにしたい。そして、その巻き込み力を持っているSnow Manだからこそ、映画『おそ松さん』も楽しい作品になっていくのではないだろうか。

映画『おそ松さん』【予告編90秒】3/25(金)公開!

※参考:『キネマ旬報NEXT Vol.40』(キネマ旬報社)、『Cinema★Cinema No.97』(ワン・パブリッシング)

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