水樹奈々、花澤香菜、鬼頭明里、内田雄馬……『オダイバ!!超次元音楽祭』直前、声優たちのステージに寄せる期待

水樹奈々ら出演『超次元音楽祭』に寄せる期待

 今週末2月12日、13日の2日間、ぴあアリーナMMにて『オダイバ!!超次元音楽祭-ヨコハマからハッピーバレンタインフェス2022- supported by Coke ON』(以下『オダイバ!!超次元音楽祭』)が開催される。元々は2020年にフジテレビ地上波にて『オダイバ!!超次元音楽祭』と題した特番としてスタートしたが、昨年初めて番組発のイベントとして行われ、大きな反響を集めた。今年もこのバレンタインのタイミングで開催される同イベントは、昨年に引けを取らない豪華なアーティストたちが集結。本稿では、昨年実際にイベントを体験した筆者がオススメしたい、今年出演する声優/アーティストたちについて紹介していく。

鬼頭明里

 イベント1日目、オープニングアクトのあかせあかりに続いて登場するのが鬼頭明里だ。言わずもがなアニメ『鬼滅の刃』にて竈門禰豆子役を務める鬼頭は、2019年以降は声優としてはもちろんアーティスト活動にも力を入れている。昨年1stミニアルバム『Kaleidoscope』をリリースし、それまでのアーティスト・鬼頭明里としてのパプリックイメージを打ち壊すような楽曲にも挑戦。リード曲「No Continue」はアニメ『出会って5秒でバトル』(TOKYO MXほか)のオープニングテーマとして、そのバイオレンスかつインパクト大な作品世界をハードロック調の楽曲で表現している。キーのアップダウンが激しく、複雑な展開の楽曲を難なく歌いこなす様は、鬼頭のアーティストとしてのポテンシャルの高さを物語っているように感じた。ライブ活動に関しても2020年以降から活発に行っていることから、今回の『オダイバ!!超次元音楽祭』でも限られた持ち時間で最大限のパフォーマンスを見せてくれるに違いない。

上坂すみれ

 同じくイベント1日目に出演する上坂すみれは、鬼頭、CHiCO with HoneyWorksを経て登場予定。最近では約36年ぶりにアニメ化される『うる星やつら』(フジテレビ系)にてラム役を担当することも発表され話題となった上坂だが、昨年は久々に有観客でのライブを開催するなど、困難な状況の中で表現者として試された年だったのではないだろうか。それを確かめるように2021年は『EASY LOVE』『生活こんきゅーダメディネロ』といったシングルの他にも、韓国のプロデューサー/DJ、Night Tempoのアルバム『Ladies In The City』にボーカル&作詞でゲスト参加。“90年代の都会に暮らす女性”をコンセプトに据えた同アルバムにおいて上坂は、艶っぽくもどこか切なさが感じられる声色を聴かせている。前山田健一が手がけた「生活こんきゅーダメディネロ」のように、めくるめく展開を自在に歌いこなす“これぞ、上坂すみれ”的な楽曲への期待はもちろん、それまで未開拓だった表現にも臆することなくチャレンジするそのスタイルは、きっと会場を大いに盛り上げてくれるはずだ。

水樹奈々
水樹奈々

 そして1日目のトリとして水樹奈々が登場するのも見逃せないポイントだ。1月はじめに2年4カ月ぶりの有観客ライブ『NANA MIZUKI LIVE RUNNER 2020 → 2022』を成功させた水樹は、昨年歌手デビュー20周年を迎えるもライブができないもどかしさを晴らすかのように、新曲のリリースやテレビ番組での歌唱を通してアーティストとしての揺るぎない信念を届けてくれたように思う。1月のライブでも披露された最新曲「Red Breeze」は、まさにその信念を形にしたかのようなラウドでハードなデジロックで、分厚いバンドサウンドに決して埋もれない、水樹のボーカルを全身で浴びることができるナンバーだ。前述した久々の有観客ライブからおよそ1カ月、盛り上がり必須な「ETERNAL BLAZE」のような代表曲のほか、数多あるアンセムからどの楽曲を披露するのか、イベントならではのセットリストにも注目だ。

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