草なぎ剛「ギターは夢を叶える!」 “好き”が溢れた斉藤和義との夢のような時間
続けて、Fのコードを押さえることが難しいと何年も嘆き続けている草なぎだが、いつか斉藤の「月光」を華麗に弾いてみたいのだと熱弁。「ジャカジャカ弾きてぇ!」「『月光』やりたいよな〜」と悶えるのだが「(ハーモニカを吹こうとすると)知覚過敏なのかな。痛いの。歯がキィーンみたいになる」とトークが止まらない。
さすがに斉藤から「酒飲んでます?」とまでツッコまれ、草なぎも「すみません! 舞い上がってしまって」と一時クールダウンしようとするのだが、「何かやりますか?」とセッションの流れになると「いいんすか? いいんすか? 緊張する~!」と再び落ち着きがなくなってしまうから、さらに笑ってしまう。
そんな草なぎがセッション曲に選んだのは、斉藤の「ギター」だった。なかなかうまくならなくても、とにかく好きなことにのめり込むことを応援してくれるような歌詞に、「いい歌だなって思って。しかも“僕のことを言ってくれてる!”みたいに思っちゃって」 と、また胸いっぱいな様子で語る。
その歌の世界観にピッタリ合った雰囲気で、2人は「ギター」を楽しそうに歌い上げた。気分よく歌うって最高だな、音楽ってこういうことなんだよな、そんなふうに感じさせる時間だった。「あ〜、ありがとうございます〜!」と感無量の草なぎに、斉藤も「よかったんじゃないですか?」と満足そうにリアクションしたものだから、さらに草なぎのボルテージが上昇。
「いや、俺うれしーわー! ありがとうございます、和義さん! 今日からまた僕のギター道が始まりました! こういうことがあるからギター続けてるんだなって思うんですよ。ご褒美っていうか」「今年はもう全部悔いなくいけます! 今年、俺いい年だわ! だってまだ1月でしょ。これ超えないですね。(コードの)Fも10年かけて押さえられるくらいの実力でも、和義さんとセッションできる。ギターは夢を叶える!」と興奮冷めやらぬ様子。挙句の果てには「来週もあるんですか?」と前のめりになり、またも斉藤から「ないですけど(笑)」とツッコまれてしまうのだった。
“今年はいいことがありますように”と、誰もが願いながらスタートした2022年。今回、草なぎの喜びように、さっそく幸せをわけてもらったような気持ちになった。コツコツと続けていれば、思わぬタイミングでご褒美がやってくるかもしれない。そんなワクワクも一緒におすそ分けしてもらえた気分だ。また始まるという草なぎのギター道のように、それぞれの“好き”を大事に日々を過ごしていこうではないか。