CHAIの“NEOかわいい”はどこまでも進化していく iriと共に盛り上げた対バンツアーファイナル
次は何をどのように見せてくれるのかとワクワクしていると、時間はあっという間に過ぎていく。眠れないときに聴いてほしいという前置きのもと、カナの優しい歌声と共に奏でられた「Wish Upon a Star」、餃子愛を歌に込めた人気曲「ほれちゃった」、ミドルテンポで好きなものは好きと歌った「Donuts Mind If I Do」を続けて披露すると、最後のMCに。ユナがiriの声は最高だとラブコールを送り、バスドラムのヘッドのイラストをユウキに描いてもらったことを嬉しそうに述べたのち、誰しもの明るい未来を歌った「フューチャー」を届けてCHAIはステージを後にした。
盛大なアンコールに応え、メンバーたちが再びステージに登場した。2〜3月には1か月半に及ぶ北米ツアーを控えているCHAI。海外公演を経て、また大きくなって戻ってくることを宣言し、「sayonara complex」でライブの幕を閉じた。
“NEO – ニュー・エキサイト・オンナバンド”を掲げ、ジャンルや型にとらわれない音楽、さらにダンス、衣装とあらゆる方面から楽しませてくれたCHAI。いや、彼女たちが私たちを楽しませようとしているのではなく、彼女たちが全力で楽しんでいるのを見ていると、こちらにもハッピーな気持ちが伝染してくるという方が正しい。序盤のマナのMCにもあった「音楽の楽しみ方は個性があっていい」というのはリスナーに限った話ではなく、アーティスト側にも通ずることなのだ。常に自分たちの信じるものや好きなもの、伝えたいメッセージをありのまま取り入れていくCHAIの“NEOかわいい”はどこまでも進化していく。見た人をもれなく虜にしていく彼女たちが、宣言通り“変化していく世界を全部ひっくるめて追い越す日”も近いのかもしれない。
CHAIオフィシャルサイト:http://chai-band.com