IVE、実力派ガールズグループがバイラル好調 エレガントな個性で新たなグローバルヒットの代表となるか

 この期待に応え、IVEはデビューと同時にトップグループに躍り出た。「ELEVEN」は、ビルボードジャパンのアーティストの楽曲を元にダンスカバー、チャレンジなど、さまざまなコンテンツのYouTube再生回数を集計してランキングをつけるチャートである「Top User Generated Songs」にて、1位を獲得(2021年12月8日付、15日付)。2021年12月1日に公開された「ELEVEN」のMVは、2022年1月上旬現在、間もなく6200万回再生を超す勢いである。さらに彼女たちはTikTok内で「#ELEVENchallenge」をスタートさせ、1月上旬現在、同ハッシュタグの動画は442万回視聴を超えており、モーニング娘。'22やアンジュルムのメンバーなどもこのチャレンジに参加している。

IVE 아이브 'ELEVEN' MV

 そんな「ELEVEN」は、洗練されたビートが印象的なクールなダンストラック。歌もすべて韓国語で歌われている。しかしながら、バックトラックの一部の音色やフレーズ、コーラスなどでオリエンタルなメロディを使ったり、ラップのテイストでBPMをダウンさせてフックにし、その後に力強く覚えやすいサビメロを持ってくるなど、非常にドラマティックな1曲。韓国語であることを感じさせないキャッチーさが最大の魅力だ。ダンスにも前述したオリエンタルな要素を取り入れており、曲線を生かした滑らかな動きが中心で、大人っぽく、上品でエレガントな印象を残すのも特筆すべき個性だろう。

 今後、どんな展開があるのか、どんな仕掛けをしてくるのか。その動向をチェックしたいと思わせるアーティストがまた見つかった。これだから、バイラルチャートはやめられない。

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