=LOVE、わーすた、22/7、私立恵比寿中学……坂道らに続く、次のアイドルシーン牽引するグループは?

バーチャルライブで可能性を示した22/7

 秋元康が総合プロデューサーをつとめる22/7も、アイドルシーンの中では面白い存在だ。2021年12月26日には、単独配信ライブ『22/7 5th BIRTHDAY LIVE 2021~Colors of Flowers~』を開催。同公演は“デジタル声優アイドルグループ”という特性を生かして、キャラクターたちが画面に登場して歌い踊るというものだった。しかもキャラクターの動作、仕草がリアルタイムで生成されていたという。生身のメンバーだけではなく、バーチャルのキャラクターたちの活動もさらにアピールしていきたい22/7。2021年終盤、同配信ライブを通じて大きな可能性を示せたのではないだろうか。

22/7『僕は存在していなかった』× 360 Reality Audio スペシャルビデオ

 7月リリースの1stアルバム『11という名の永遠の素数』はオリコンアルバムデイリーランキング初登場2位、配信チャートでは各サイトで1位を獲得するなど独占状態に。また、昨年はメンバーの卒業・脱退もあり体制がガラッと変わったが、新メンバーオーディションも控えており、今後は個々がより洗練されたパフォーマンスを見せてくれるはず。ライブも演劇的な表現に磨きがかかっていることから、間違いなく2022年のブレイク候補筆頭だ。

本格的に9人体制始動 進化し続けるエビ中

 スタダ系の“エビ中”こと私立恵比寿中学にも触れておきたい。エビ中は今年で結成13年目を迎えるが、常に進化している。歌唱力は向上し続け、ライブでも訴えかけるメッセージの力がずば抜けているグループだ。

 そして2021年7月、病気で休養中だった安本彩花が復帰。7月16日配信のYouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』で安本が登場した場面は、2021年のアイドルシーンのなかでも感動的な場面のひとつだった。

私立恵比寿中学 - なないろ / THE FIRST TAKE

 ちなみにエビ中は、2021年5月から3名の新メンバーを加えて9人体制に。そのタイミングで筆者はメンバーの柏木ひなた、真山りかを取材したのだが、旧体制への思い入れの深さから「6人で闘えるのに、なぜ」と複雑な気持ちだったと語っていた。それでも「新メンバー加入はグループにとって良いことでしかない」とポジティブにとらえ、6人体制をやりきった。12月27日に一時的に活動休止していた柏木が復帰したことで、いよいよ9人体制のエビ中が本格的に始動。2022年は楽しみが尽きない1年となりそうだ。

 そのほか、=LOVEの姉妹グループ・≠ME、2021年にリリースした2枚のシングルも順当に売り上げたラストアイドル、『有吉反省会』(日本テレビ系)への出演で話題となったまねきケチャ、グラビアで頭角を現した峰島こまき擁するナナランドなど粒ぞろい。一時期のブームから落ち着いた感があるアイドルシーンだが、その起爆剤となるのはどのグループなのか要注目だ。

※1:https://lineblog.me/theworldstandard/?p=7

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