2021年のバイラルチャートを振り返る 和ぬか、INI……SNSやオーディションから生まれた多数のブレイクアーティスト

オーディション番組発の新興グループの活躍

 2021年はオーディション番組発グループの戦国時代が幕を開けた年だったと言っても過言ではないだろう。2020年にオーディション番組『Nizi Project』から生まれたNiziUが、同年末には『NHK紅白歌合戦』への出場を果たすなど、徐々に注目を集めていたオーディション番組発のグループが、2021年になり本格的に注目され始め、結果として多くのグループが華々しいデビューを果たす1年となった。

Let Me Fly ~その未来へ~ [PRODUCE 101 JAPAN SEASON2]

 春にオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』のテーマ曲「Let Me Fly ~その未来へ~」が首位を獲得したことを皮切りに、夏には日本、韓国、中国の少女たちが繰り広げるグローバルガールズグループデビュープロジェクト『Girls Planet 999:少女祭典』テーマソングの「O.O.O (Over&Over&Over)」が、チャート上位にランクイン。秋になると『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』から誕生したグローバルボーイズグループ INIによる「Rocketeer」と「Brighter」の2曲がチャート1位と2位に同時ランクインし、SKY-HI主催のオーディション『THE FIRST』からもBE:FIRSTがデビュー曲「Shining One」で首位を獲得。

INI|'Rocketeer' Official MV
BE:FIRST / Shining One -Music Video-

 冬には、『PRODUCE 101 JAPAN SEASON1』から生まれたJO1による「僕らの季節」が首位獲得を果たすなど、通年を通してオーディション番組発のグループによる話題が尽きなかった。2021年にデビューを果たしたグループが今年どう活躍していくか、また今年誕生するであろう新グループがどのようなグループになるのか、期待の絶えない2022年になりそうだ。

JO1|'僕らの季節' Official MV

 昨日までまったく無名だったアーティストが、ある日を境に一躍人気アーティストになる可能性をはらんでいるTikTokやYouTube、そしてオーディション番組。動画の投稿やオーディションへの参加など、入り口は広いが、ライバルはその分多くなる。このような、ともすればすぐに埋もれてしまうような環境で掴んだ成功は、運だけではなく、多くは実力に裏付けされるはずだ。今年も実力に恵まれた、新たなアーティストに出会えることを楽しみにしたい。

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