超特急、10周年記念ワンマンで8号車と噛みしめた軌跡 未来を感じさせる熱狂のステージに

超特急、10周年記念ワンマンレポ

 そして、本公演のハイライトと言ってもいいプレミアムなパートへ突入。“超特急”の名に相応しい「TRAIN」から全21曲、怒涛の展開ーーこれまでにリリースしたシングルを組み合わせた20分超に及ぶノンストップメドレーを披露した。歌とダンスのパフォーマンス、それは息つく暇もないほどのまさに“圧巻”のステージ。彼らがデビュー当時から貫いてきたカテゴライズされることのない、オリジナルスタイルで魅了した。メンバーはもちろんだが、その勢いに負けず劣らず熱狂をみせる8号車。

 「こんなにシングルあるんだ」というカイの言葉には、会場のファンも生配信を視聴していたファンも共感したのではないだろうか。MCで、10年の軌跡を振り返る演出を手掛けたのはユーキだと紹介。ユーキは「それぞれみなさんが出会ったきっかけだったりとか、このメドレーを通して色んな感じ方をしていただいたんじゃないかな。10周年ということで、超特急がシングルで刻んできた思い出を、みなさんと一緒に共有できたら嬉しい」と、コンセプトを語った。続けて今回のステージ衣装の全てを手掛けたタクヤにトークのバトンを渡した。

 これまでのシングル曲のタイトルを取り入れた特攻服風のロングジャケット。タクヤは「カッコよさとダサさのミックスな感じを超特急らしく表現しました」とコンセプトを説明すると、客席からは拍手が寄せられた。その後も、物販の売れ行きで盛り上がったり、メンバー同士の普段の会話を聞いているようなトークも聞けたりと、自然体なトークが心地良い。

リョウガ

 メドレーに代表される10周年の軌跡を辿るパートもあれば、最新シングル、アルバム曲をもミックスしたセットリストには、最新アルバムで掲げたコンセプト“世界各国に超特急の名前と音楽を広げる”に相応しく、10周年の土台の先に未来があることを改めて実感する希望に満ちたセットリストだった。

 終盤でも変わらず激しいパフォーマンスを続ける超特急。肩を組んだり、横並びになったりフォーメーションを変えながら、全方位に向けてパフォーマンスする姿に感謝の気持ちが込められていたように思う。アンコールまで超特急らしく駆け抜け、最後にツアーのお知らせというサプライズプレゼントも。

 リョウガは「山あり谷あり、そんな道のりだったと言えると思います」と切り出した。「だけど今までもこうしてこれたのは8号車のおかげだし、8号車がいるからこれからも走り続けることができると思ってます。どうかこれからもいつまでも、走っていきましょう」。「走れ!!!!超特急」と共に、メンバーはたくさんの「ありがとう」の言葉を口にしながらアリーナ席、スタンド席と全方位に手を振った。

 ユーキは曲終わりにこう叫んだ。「みんなの心の一つひとつが僕らの未来、希望に変わります。この先も一緒に笑顔で突っ走っていきましょう! 10周年本当にみんなありがとう! 最高だよ! 愛してるよ!  ありがとう!」。

 最後に深いお辞儀をしたメンバー。ユーキはありったけの愛を込めた様子で、両手で投げキスを贈った。

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