元IZ*ONE アン・ユジンはIVEリーダーに “プデュ”出身者がグループ活動終了後も注目され続ける理由

 元IZ*ONEのアン・ユジンが、所属事務所であるSTARSHIPエンターテインメントの新ガールズグループとなるIVEのリーダーになることが発表された。ユジンは、IZ*ONEの中では2番目に若いメンバーだったことから、今回のリーダー就任の発表に驚いたファンも少なくないだろう。IVEはすでに6人の全メンバーが公開されており、かなりの熱視線が集まっているようだ。その中でユジンがリーダーに抜擢されたのには、まだ謎に包まれているメンバーバランスも関係すると予想できるが、ユジン自身がデビュー経験者であるというのも大きいのではないかと思う。加えて、IZ*ONEのように『PRODUCE 101』(以下、“プデュ”)シリーズから誕生したグループは、人気や注目度の高さ、さらには期間限定グループであるために過密スケジュールで動かざるを得ない。そのため、“プデュ”誕生グループのメンバーとして走り抜けたことは、新たなデビューグループに還元できるものが多いのだろう。

 最近は“プデュ”発グループに所属していたメンバーが、新たなグループでも音楽番組で1位を獲得するなど、成功している例が目立つ。さらに、Wanna One再結成ステージや元IZ*ONEメンバー・宮脇咲良の移籍先など、活動終了後も注目を集め続けている。改めてその背景や理由を考察したい。

 元Wanna Oneのイ・デフィとパク・ウジンが所属するAB6IXは11月24日に日本デビューが決まっている。2人は『PRODUCE 101 SEASON 2』番組放送当初から高いステージスキルを持っていたものの、注目を集めた経緯は対極にあった。イ・デフィは、10代ながら作詞作曲の才能を発揮し、また、番組テーマ曲である「나야 나(PICK ME)」のセンターに抜擢されるほどのキーパーソンだった。一方でパク・ウジンは、一時は75位になりながらも、ステージ上でのカリスマ性が徐々に認められ、デビューが決まったメンバーだ。2人がWanna Oneの活動を終え、AB6IXとして改めてデビューをした際には、歌・ダンス共に高レベルだからこそ実現できる洗練されたコンセプトで魅了した。デビュー曲の「BREATHE」は透明感のある曲調で繊細なダンスパフォーマンスに釘付けになる、AB6IXを象徴する一曲。その後、音楽番組で初の1位を獲得した「THE ANSWER」はその雰囲気を一転させ、各メンバーのセンスが発揮された親しみやすい楽曲となった。こういった振り幅は、2人がWanna Oneとして活動した際にステージスキルを養い、様々なコンセプトに挑戦したことも少なからず影響しているのではないだろうか。

 ソロで活躍するメンバーの活躍も目を引く。I.O.Iの解散後、MNHエンターテインメントからデビューを果たしたチョンハは、『PRODUCE 101』時代に確かなダンススキルや大人っぽいルックスでファンを獲得。ソロデビュー後は、高い歌唱力を披露する機会が増え、華奢でおとなしそうな印象から大胆でセクシーな魅力をアピールするというギャップを強みに、独特な雰囲気で存在感を強めた。また同じく元I.O.Iのソミは当時、大手事務所であるJYPエンターテインメント所属だったことなどから、初めから注目度が高かった。そのような話題性によるプレッシャーがあったにも関わらず、結果としてI.O.Iのセンターを堂々と務め上げたソミ。YGエンターテインメントに移籍しソロデビューをしてからは、ビビッドな魅力を一層磨き、さらに知名度を高めている。2人とも、個性を際立たせることに全振りすることで、現在は“K-POPクイーン”に仲間入りしている。

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