オンラインコンサートでのBTS Vも話題に 着席スタイルでのパフォーマンス、見どころやライブでの演出効果は?

 10月24日に開催されたBTSのオンラインコンサート『BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE』にて、メンバーのVが足の怪我を理由に着席での出演となった。激しいダンスパフォーマンスの多いK-POPグループでは、時折怪我などを理由にこうしたスタイルでの出演が見られるが、先日のVの着席パフォーマンスはカメラワークや演出も相まって“キング感”“ラスボス感”がSNSで話題になった。そこで様々なボーイズグループに詳しいライターの佐藤結衣氏に着席パフォーマンスならではの見どころや魅力を聞いた。

「K-POPグループのダンスには複雑なステップが多かったり、過密なスケジュールによって怪我や不調が起きることもあります。そんな時にもファンを喜ばせたいという一心で、臨機応変にステージに立とうという姿勢を強く感じるのは韓国のアーティストによく見られる傾向かもしれません。その中で生まれたひとつの策が、着席でのパフォーマンスと言えそうです。K-POPグループには歌唱力の高いメンバーも多いので、ダンスパフォーマンスが封じられてもステージとしてしっかり見せられる強みがありますし、妥協して着席パフォーマンスになったという印象はなく、演出としての説得力を感じます。一見ネガティブに思える状況でも、その時だからこそ見られるステージに転換するのはさすがです」

 BTS Vの場合、とりわけ「ON」での“ラスボス感”が話題になっていた。佐藤氏は着席スタイルと楽曲の相性について以下のように語る。

「R&B調の洒落た雰囲気の楽曲で使われると、まるで高級ホテルの一室やハイクオリティな生活のワンシーンを切り抜いているように見えます。その堂々とした佇まいは自信やプライドを備え、かつ実力が伴っているからこそできるパフォーマンスですね。またバラードのような曲では、椅子を使うことで物語や世界観のイメージが湧きます。激しいダンスと共に見せるよりも、より歌をしっとりと聴かせたい場面の演出においてよいスパイスとしても相性の良さを見せてくれると思います」

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