EXILE History 第8回
EXILEの20周年を振り返る 第8回:15人体制始動、『HiGH&LOW』シリーズでEXILE TRIBE全体が活性化
『HiGH&LOW』の始動に伴い、各グループの活動も活性化していく。2012年以降、不定期に活動を続けていたACE OF SPADESは、『HiGH&LOW』シリーズへの参加を機に登坂とのコラボレーションを実現すると、2016年10月12日にもACE OF SPADES×PKCZ® feat. 登坂広臣としてシングル『TIME FLIES』をリリース。PKCZ®にはEXILEのオリジナルメンバーであるMAKIDAIも所属しており、ボーカル TAKAHIROとDJ MAKIDAIの新たな形での共演が実現している。2016年に歌手デビュー10周年を迎えたTAKAHIROは、ソロアーティストとしてもシングル『Eternal Love』(2017年10月4日)とミニアルバム『All-The-Time Memories』(2017年12月6日)をリリース。ファンクラブイベント『EXILE TRIBE FAMILY FAN CLUB EVENT "TAKAHIRO 道の駅 2017-2018"』を通して、応援してくれているファン一人ひとりに向けて変わらぬ愛を伝えた。
ケンチ、啓司、TETSUYA、NESMITH、SHOKICHIが所属するEXILE THE SECONDは、第1弾『YEAH!! YEAH!! YEAH!!』(2016年7月13日)、第2弾『Shut up!! Shut up!! Shut up!!』(2016年8月24日)、第3弾『WILD WILD WILD』(2016年9月21日)という3カ月連続のシングルをリリース。ドームツアー『HiGH&LOW THE LIVE』の真っ最中である9月5日には、EXILEの先輩であるとともに、ケンチやTETSUYAをLDHに導いた旧友AKIRAがEXILE THE SECONDに電撃加入した。彼らは2017年も、アルバム『BORN TO BE WILD』(2017年3月1日)をはじめとする作品を精力的にリリース。2016年10月から2017年5月にかけて初の単独アリーナツアー『EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2016-2017 "WILD WILD WARRIORS"』、2017年10月から2018年5月にかけては『EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2017-2018 "ROUTE 6・6"』を行い、EXILEが発信するキャッチーな王道スタイルとは一味違う、セクシーでワイルドなEXILE THE SECOND像を提示した。EXILEの楽曲の多くの歌詞をATSUSHIが手掛けているように、幅広いジャンルに造詣の深いSHOKICHIが多くの楽曲で作詞作曲していることも、彼らならではの強みとなっている。
後輩達も新たな局面を迎えていた。NAOTO、小林、岩田が所属する三代目 J Soul Brothers(当時の表記)は2度目のドームツアー『三代目 J Soul Brothers LIVE TOUR 2016-2017 "METROPOLIZ"』と、その続編となる『三代目 J Soul Brothers LIVE TOUR 2017 "UNKNOWN METROPOLIZ"』を行い、グループ史上最多の観客動員数を記録。関口メンディーと白濱亜嵐が所属するGENERATIONSは、初のバラードシングル『涙』(2016年6月29日)で“踊らないMV”を発表し、コメディもシリアスな芝居もこなす演技派グループへ進化を遂げた。兼任グループを持たない世界と佐藤大樹は、2016年末にパフォーマーのみのダンスグループを結成すると、2017年5月にボーカルを募集する『EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 5 ~夢を持った若者達へ~』を開催。後にBALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBEのボーカルとなった加納嘉将・日髙竜太・海沼流星・松井利樹などが顔を揃えた最終審査にて、中島颯太と八木勇征がボーカルに選ばれ、2017年12月20日にダンス&ボーカルグループ FANTASTICS from EXILE TRIBEが誕生した。
ATSUSHIが拠点を一時的に海外に移し、EXILEがベストアルバム『EXTREME BEST』(2016年9月27日)をリリースしてから約1年。続々と新たなグループが生まれ、ますます大きくなっていくEXILE TRIBEの輪。そこに間もなく、パワーアップしたATSUSHIが帰って来るーー。2018年への期待に胸を躍らせながら、グループ総出のお祭りのような2017年は幕を下ろしたのだった。
※1:https://natalie.mu/eiga/news/163504