初披露は11月11日に放送となる音楽特番『ベストヒット歌謡祭 2021』（読売テレビ・日本テレビ系）でのステージ。詳細な参加メンバー、フォーメーションなどは発表されておらず、このパフォーマンスを持って解禁ということになるはずだ。そして、その先に公開となるであろう映像が「最後のTight Hug」のMVだ。アルバムの発売自体は12月15日とまだ1カ月近くあるため、MVの公開もまだ先だと新内は話す。すでに撮影済みのMVについて明かしていいのは「可愛い」だけだと口止めされていた生田と新内だったが、「妖精さんみたい」（生田）、「ロードが好き」（新内）、「こんな幸せでいいんですか」（生田）とMVへの思いが次々と溢れ出す。撮影日は雨模様だったが、晴れ女である生田の力によって新内が擦り続けている“何度目の青空か？”状態になったという。

　さらにオンエアでは、開催自体はアナウンスされていた生田の卒業コンサートの日程と場所が明かされた。日程は12月14日、15日の2日間で、横浜アリーナ。東京ドームで開催となる『真夏の全国ツアー2021 FINAL!』の11月20日、21日から1カ月を待たずして行われることとなる。その先には1年で最も忙しいと言われる音楽特番のひしめく年末が。ラジオの中で新内は何度もここ最近の生田の多忙さを口にしていたが、それは新内自身にも言えるはずだ。その一つの要素にあるのがベストアルバムのリリース。生田と新内の手元には口を滑らせないように「解禁してもいい一覧」が置かれていたとのことで、それは裏を返せばこの先多くの発表事が控えているということでもある。

　またオンエア内でハイライトとなったのが生田が大粒の涙を流した一幕だった。多忙を極める生田はさらに卒業コンサートのセットリストも考えなければならない。「ファンのみなさんがどんな姿を見たら喜んでくれるのかなとか。メンバーがどうしたら楽しんでくれるかなとか。今すごい……わー！ってなっちゃってて。ちゃんと感謝を伝えられるライブにしたいんだけど。どうしようってなって……」と本音を漏らした。それは新内の前だからこそ吐ける弱音。ファンを、メンバーを思う気持ちに押し潰されそうになる生田を軽くしていたのは、「私たちはいくちゃんを送り出したいし、いくちゃんとステージに立ちたいから。最後にいい思い出作りたいじゃん。だから、別に私たちのことは何も考えずに自分のやりたいことをやるのがいいと思うんだ」という新内の温かな言葉だった。

　生田がやり残したこととして、秋元真夏とかぼちゃシチューを作ること、久保史緒里にピザを作ってもらうこと、遠藤さくらにハンコをあげること、齋藤飛鳥との食事を実現することといったエピソードも明かされた今回のオンエア。解禁できない情報も多かったため、その振り返りと年内達成の答え合わせに、もう一度生田が出演する宣言もされた。生田の卒業コンサート2日目は『乃木坂46のオールナイトニッポン』のオンエア日。慌ただしいスケジュールの中ではあるが、今回話すことができなかった「最後のTight Hug」MV、さらには卒業コンサートについてのエピソードが明かされることを期待したい。