INI「僕たちの全盛期は今じゃない」 東京ドームで芽生えた確かな自信、MINIとともに挑む5周年のその先

INI、MINIとともに挑む5周年のその先

 2026年、結成5周年という節目を迎えたINI。グループ初の東京ドーム公演を成功させ、11月には京セラドーム大阪での公演を控える彼らが、10月11日、ぴあアリーナMMで開催された『STARフェス』に出演した。多彩なアーティストが集うフェスの2日間を締めくくる大トリという大役。そのステージを目前に控えた楽屋で、池﨑理人、田島将吾、藤牧京介の3人に話を聞いた。

 東京ドーム公演で得た確かな自信、MINI(INIのファンネーム)との間に生まれる特別な一体感、そして5年間を経てようやく手にしたという11人の結束。和やかな掛け合いの中から浮かび上がってきたのは、現在の充実に満足することなく、さらに大きな未来を見据える3人の姿だった。(冨田明宏)

INIを知らない人も巻き込みたい――『STARフェス』大トリへの意気込み

――先日の東京ドーム公演も取材で拝見したのですが、エンタメ性と芸術性の高さが本当に衝撃的で。素晴らしいドーム公演でした。

3人:ありがとうございます!

――東京ドームで巨大な感動を生み出した勢いのまま、今日の『STARフェス』出演はすごくいい流れだと思うんです。しかも大トリですよね。まずは今日、どんな思いでステージに臨もうとしていますか?

池﨑理人(以下、池﨑):今のマインドとしてはわりとリラックスしている状態です。東京ドームは本当にすごく作り込んだライブだったので、今日はそれよりもフェスならではのノリを楽しみたいなと思っています。僕たちのことを知らないお客さんもたくさんいると思うので、そういう人たちも巻き込んで、そこにいるみんなで音楽を楽しめるようなステージにしたいです。

藤牧京介(以下、藤牧):僕も結構、理人と似ていますね。東京ドームは自分たちを応援してくださる方たちが集まった空間でしたけど、こういうフェスは少し感覚が違うというか。もちろん僕たちを知らない人にも盛り上がってほしいですし、ライブを観たことで、「もっとINIを知りたい」と思ってもらえるようなステージにできたらいいなと思っています。だから単独ライブとは少し違うマインドで臨めそうですし、気合い充分です。

INI(撮影=冨田明宏)
左から藤牧京介、田島将吾、池﨑理人

――田島さんはいかがですか? これまでも国内外でさまざまなイベントやフェスに出演されていますけど、今日は特に多彩なスタイルのアーティストが集まっていますよね。

田島将吾(以下、田島):尊敬するアーティストさんたちもいる中で、僕たちが大トリをやらせていただくという責任感は大きいですね。やっぱりきれいな締めくくりにしたいですし、来てくださったお客さんが「今日は来てよかったな」と思ってくれるような最後にしたいです。

――しかも今回は、音楽番組『STAR』から生まれたフェスですから、番組への出演経験もある皆さんにとっても特別な思いがありそうですね。

田島:そうですね。スタッフさんとのつながりもありますし、やっぱり気持ちが入りますね。

田島将吾(撮影=冨田明宏)

――そして、番組のMCを務める上垣皓太朗アナウンサーの存在も大きいのでは?

田島:めっちゃありますね!

池﨑:それもあるよね。

藤牧:僕たちよりもお若いのに、本当にすごいんですよ。めっちゃ頑張っているし、さっきからずっと繰り返しグッズの紹介をしていて……。

池﨑:あれは動画を繰り返し流してるだけだって(笑)。

一同:(笑)。

藤牧:僕たちが裏でお会いしてご挨拶するときも、本当に丁寧ですし。

池﨑:ね。僕たち、上垣さんのことが本当に大好きで。

藤牧:だよね。

藤牧京介(撮影=冨田明宏)

――番組そのものはもちろん、上垣さんの人間性も含めて、皆さんが「この人のために頑張りたい」と思える存在なんですね。

池﨑:そうですね。

田島:しっかり盛り上げたいという気持ちがあります。

――先ほど田島さんから“責任感”というお話もありましたけど、単独公演なら目の前にいるMINIの皆さんをとにかく楽しませることが大きな目的になると思うんです。でも今回は、イベント全体を締めくくる役割もある。そういう意識の違いはありますか?

田島:大トリですもんね、確かに……ちょっと緊張してきたな(笑)。

――えっ、今ですか?

田島:改めて2日間の大トリなんだって考えたら、ちょっと。昨日から本当にすごいアーティストさんが出ていますから。聞かないほうがよかったかもしれない(笑)。

――いやいや(笑)。でも、そういう責任感も含めて、INIの成長した姿を示せるステージになるんじゃないでしょうか。

田島:そうですね。自信をもって、成長した姿をちゃんと示せたらなと思います。

池﨑理人(撮影=冨田明宏)

フェスで引き出される攻めの表現

――その思いや意気込みは、今回のセットリストにもすごく表れている気がするんですよ。セットリストを拝見したんですけど、かなり強気ですよね。冒頭から「BEYOND THE SKY」「FANFARE」などの激しい楽曲を持ってきて、最後は新曲「You Know What To Do」というポップなアンセムで締める構成になっていて。

池﨑:そうですね。かなり激しい曲で始まるので、そこから勢いを作っていく感じですね。序盤から一気にINIの色に染め上げていきたいというか。

――藤牧さんは今回のセットリスト、どう感じていますか?

藤牧:正直、強気なセットリストだなと思います。

田島:間違いないね。

――「BAD BOYZ」なども含めて、INIのアグレッシブな側面を短い時間に凝縮したような内容ですよね。

池﨑:今回は特に、INIの強さを表すセットリストかもしれないですね。

――まさに。今日の出演アーティストの中でも、かなり攻撃的なステージになるんじゃないかと思うんです。INIのフィジカルの強さや表現力が、短い時間でもわかりやすく伝わる構成だなと。

藤牧:そうですね。

INI(撮影=冨田明宏)

――そこで聞いてみたいのが、フェスならではのパフォーマンスについてです。単独公演では、ライブ全体をひとつの作品として完成させていく。東京ドームもまさにそうでした。一方、フェスではINIを初めて観る人も多いわけですよね。そういう環境だからこそ、個人として意識していることはありますか?

池﨑:今日は特に、ほかのアーティストのファンの方もたくさんいると思うので、そういう人たちもしっかり巻き込んで盛り上げたいなという気持ちは強くありますね。ぴあアリーナMMにいる全員を置いていかないようにしたいです。

藤牧:僕がいつもこういうフェスで意識しているのは、しっかり声を届けることですね。もちろん普段からそうなんですけど、こういう場所では「もっと僕たちのことを知ってくれ!」というマインドで臨むようにしています。

――初めてINIを観た人も、歌の力で連れて帰るような感覚ですね。

藤牧:そうですね。そういうスイッチは毎回、自然と入るかもしれないです。

――自分の持っている表現の特徴を、いつも以上に強く見せようという感覚もあるんでしょうか。

藤牧:確かに、フェスではちょっと強いイメージになるかもしれないですね。声の出し方も、INIを知らない方がいる場所だと、少し芯のある声に切り替えることがあるかもしれない。普段の単独ライブだと、もっとリラックスして、いろいろな自分らしさを見せられるんですけど、こういう外部のフェスでは最初に強さを持ってきて歌うことはありますね。

――田島さんはどうですか?

田島:僕は逆に、東京ドームでパフォーマンスしていたときの感覚が結構よかったので、今日はそのままの感覚でいこうかなと思っています。

――なるほど。

田島:東京ドームではMINIとの一体感がすごくあって、その空気がめっちゃ心地よかったんですよ。だから今日は、その一体感をほかのお客さんにも感じてもらいたいなと思っていて。「私も入りたい」「俺もあの輪に入りたい」と思ってもらえたらいいなって。ホームだと思ってパフォーマンスすることで、みんなをその輪に入れちゃおうぜ、みたいな。

――実際に東京ドーム公演を観ていて、僕もその空気を強く感じたんですよ。会場の中だけ、まるで別世界のような一体感があって。

田島:そう言ってもらえるのはすごく嬉しいです。

池﨑:フェスでもMINIのみんながたくさん声を出してくれるので、それはほかのアーティストのファンの方にも伝わっている気がするんですよね。僕たちも毎回それに助けられているので。INIの空気感みたいなものは、どの場所でやるライブでも、MINIのおかげで自然と作れていると思います。

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