BE:FIRSTは5年間で何を証明したのか? デビュー記念日に辿る、積み重ねてきた実績と広がり続ける挑戦の軌跡

2021年11月3日のデビューから5年。多くのヒット曲を生み出し、さまざまな垣根を越えて音楽の輪を広げ、ライブの規模も拡大してきたBE:FIRST。彼らの歩みを振り返ると、単に人気や知名度を獲得してきた歴史ではないことがわかる。多彩な音楽性、個々のスキルを活かした表現、そしてライブでの実績を通じて、彼らは何を証明してきたのだろうか。
数々のヒット曲から振り返る5年間で培ってきた強み
BE:FIRSTのデビュー曲「Gifted.」が発表された時、衝撃を受けた人も少なくないはずだ。それまでの“デビュー曲”といえば、キャッチーで明るく、幅広い層が親しみやすい楽曲が多い印象があった。しかし、彼らは荘厳さを感じさせるサウンドに、オーディション『THE FIRST』(日本テレビ系/Hulu)を通じて磨いてきた歌唱力、ラップ、ダンスを融合。自分たちの実力を存分に発揮することで、自らの登場を強く印象づけた。
2023年にリリースした「Boom Boom Back」では、キャッチーさとダンスミュージックとしての高揚感を両立。身体を動かしたくなるグルーヴと親しみやすさを兼ね備えた楽曲で、彼らの音楽をより幅広いリスナーへと届けた。続く「Mainstream」では、流行を追うのではなく、自分たちのスタイルを提示する姿勢を鮮明にした。プロデューサーのSKY-HIも、流行を追いかけるだけでなく、アーティストが新たなトレンドを生み出すことの重要性を語っていた(※1)。既存の型に自分たちを当てはめるのではなく、オリジナルの表現によって新しいスタンダードを切り拓こうとする意志を同曲で示したのである。
その後、HIPHOPやR&Bなどのルーツに通じる楽曲を発表する一方、「夢中」や「街灯」のように、歌声や感情表現そのものを魅力として打ち出す楽曲にも取り組んできた。こうして見てみると、BE:FIRSTの音楽性は単に多彩になっただけではない。さまざまなジャンルやアプローチに挑戦する中で、自分たちの強みを理解し、楽曲ごとに異なる表現を成立させてきたのだ。どんな音楽にも挑戦できること、そしてその挑戦を自分たちらしい表現へと昇華できることが、この5年間で培ってきた強みのひとつなのだろう。
こうした楽曲の魅力を支えているのが、メンバー一人ひとりのスキルと、それらを掛け合わせることで生まれるグループとしての表現力だ。BE:FIRSTは、メンバーそれぞれが歌唱、ラップ、ダンスに個性と強みを持っている。しかも、個々のスキルを披露するだけではなく、声の重なりやラップの掛け合い、フォーメーション、振り付けなどを通じて、各々の個性を楽曲全体の魅力へと結びつけている。メンバーの組み合わせやパートの受け渡しによっても印象が変わるからこそ、楽曲の持つ可能性が広がっている。




















