プレデビュー曲「Shining One」が好評だったBE:FIRST。同曲はやや懐かしさを感じる90年代から00年代のテイストが盛り込まれていながら、BMSGらしさが感じられるオシャレなサウンドも含まれている、BE:FIRSTというグループを示すのにふさわしい楽曲であった。

　デビューシングル『Gifted.』からは、一足先に「Kick Start」が配信されていたが、同曲も彼らの在り方を存分に示している。「Kick Start」はオーディション『THE FIRST』のクリエイティブ審査で誕生した「“A” life」、「Good Days」、「YOLO -You Only Live Once-」でも使われたMatt Cab & MATZによるトラックがベースになっている。そこにメンバーの7人が新たにメロディ、歌詞、振り付けをしなおした楽曲である。『THE FIRST』を見ていた人にとっては耳馴染みの良い爽やかな楽曲だなのだが、全く違う仕上がりになっているのが素晴らしい。デビュー前にも関わらず、彼らのクリエイティブ能力の高さに驚かされる人も多いだろう。しかも、音源を聴くだけでも7人それぞれの良さが出ていることがわかる。SOTA、RYOKI、SHUNTOはラップ、LEO、MANATO、JUNON、RYUHEIは歌でスキルを見せており、中には両方を担当しているメンバーもいる。さらに一人ひとりが持っている唯一無二の個性も見ることができ、自己紹介ソングとしても通用するのではないだろうか。11月1日に先行配信された「Gifted.」はこれまでとは全く異なるエモーショナルかつ、大人っぽい曲。またひと味違うBE:FIRSTの良さが表れており、メンバーたちの新たな魅力が見えてきそうだ。

　INIとBE:FIRST、それぞれが自分たちならではの良さを最大限活かし、存在感を示すことになるであろうデビュー日。今後も彼ららしさを大切に、大きく飛躍していってほしい。そして、この先も彼らをチェックしていきたい。