『re-union』インタビュー

Little Glee Monster かれん&アサヒに聞く、5人で歌う喜び 芹奈復帰時の心境、ツアーを経た成長も語る

 Little Glee Monsterが、ミニアルバム『re-union』をリリースした。今作には6月に配信されていた「君といれば」をメンバー5人で歌唱した「君といれば-complete ver.-」、休養中だった芹奈の復帰作「REUNION」、伊藤美誠選手へプレゼントした「Whenever you call」のほか、現在開催中のツアー『Little Glee Monster Live Tour 2020→2021 >BRIGHT NEW WORLD<』初日1曲目に披露した「VIVA -Live on 2021.06.28-」を収録。“5人で歌う喜び”に溢れた一作となっている。

 今回リアルサウンドでは、かれんとアサヒへのインタビューを行い、4人で決行したツアー『Little Glee Monster Arena Tour 2021 “Dearest”』を経た成長、今作収録曲に込めた想い、そしてツアーへの手応えについて聞いた。(編集部)【記事最後にプレゼント情報あり】

(芹奈の復帰は)以前の日常が戻ってきた感覚

ーーリアルサウンドでのインタビューはベストアルバム『GRADATI∞N』のタイミング以来だったので、まずはそれ以降に行われた全国アリーナツアー『Little Glee Monster Arena Tour 2021 “Dearest”』についてお話を聞かせてください。4人のみでツアーを決行することは大変さも伴ったと思いますが、やり遂げたことで得られた自信や周りのメンバーの成長など、今感じることは?

かれん:まず、今年に入って「ツアー自体をやるのか、やらないのか?」というところから始まって。コロナの影響もありますし、果たして4人でツアーができるのか? ということも、メンバーとスタッフさんと真剣に話し合ったんですが、やると決まってからも不安は大きかったと思うんです。自分たちにとって挑戦のツアーではあったんですけど、目の前にあることをみんなで一生懸命やり遂げたら、たくさんの方から「成長したね」と言ってもらえたので、いろいろ大変なことはあったんですけど、結果やってよかったなと思いました。

アサヒ:かれんが言ったように、コロナというのもあったけど、それ以上に私は4人だけでツアーをやり遂げている未来が、最初はなかなか想像できなくて。すごく不安なことも多かったですし、本当に「大丈夫かな?」と感じていたんですけど、かれんが常に前向きでいてくれたのが本当に大きかったです。いろんなタイミングで「大丈夫だよ!」とかれんが声をかけてくれたおかげで、気持ち的にもすごく前向きに取り組めるようになりました。

かれん

ーー精神的支柱として、かれんさんにはかなり支えられた?

アサヒ:そうですね。ほかのメンバーも少なからず不安を感じていたと思うんですが、そういう部分においてかれんは本当に偉大すぎました。

かれん:ありがとう(笑)。ライブ会場も押さえていましたし、今こそやるべきなんじゃないかという気持ちが私の中で大きかったんです。それに、芹奈がいないからこそ今は4人で頑張って、芹奈が戻ってきたらよりパワーアップしたリトグリが見せられると思っていたので、ピンチはピンチですけど、逆にチャンスになる可能性もあるなと思って。

ーーピンチって裏返せば普段できないことができる、普段見せられないものが見せられるチャンスでもあるわけで、そこをどう前向きに捉えて攻めていけるかで、未来は大きく変わりますよね。

かれん:本当にそのとおりだと思うんです。ファンの方からも「この時期にやってくれてありがとう!」という声をたくさんいただきましたし、収容観客数50%ではあったけどお客さんが目の前にいてくれることのありがたみをアリーナツアーで強く感じられたので、相乗効果でハッピーになれたのは本当によかったです。

ーー実は、ツアーファイナルのさいたまスーパーアリーナのライブレポートを書かせていただいたんですが、この取材の前に読み返したらおふたりに対して「アサヒとかれんの活躍が印象に残ったことに触れておきたい。芹奈がリードをとるパートをほかの4人が分担する中で、この2人が本ツアーで果たした役割はもっと賞賛されるべきだ」と触れていたんです。(※ Little Glee Monster、4人体制で臨んだ初のさいたまスーパーアリーナ公演 パフォーマンスに滲み出る覚悟と自覚

かれん:本当ですか?

アサヒ:うれしい。ありがとうございます!

ーーそれも踏まえ、アリーナツアーが終わった今だからこそお互いこういうところが変わった、成長したと感じる部分は?

かれん:アサヒは自分でMCが苦手と言っているんですけど、アリーナツアーではアサヒが軸となるMCパートがあって、最初はすごく不安がっていたんですよ。本番前も「大丈夫かな?」って泣いていて、私が「絶対大丈夫やから!」と励ましていたぐらい。でもアサヒだからこそ紡げる言葉だったりアサヒらしいMCというのがあって、個人的には横で聞いていてすごく良かったなと思うので、やったらできるんだよってことを言いたくて。

アサヒ:ふふふ(笑)。

かれん:なので、MCに対しての気持ちが少しは変わったんじゃないかなと思います。

アサヒ

ーー実際、アサヒさん中心に回すあのMCは良かったと思いましたよ。

かれん:本当にそうなんですよ。めちゃくちゃ良かったと褒めているのに、「もう本当に心配だった」と泣きながら言っていたので。

ーーその成果が、ちゃんと今のツアーにも反映されていますし。

かれん:そうなんですよ。

アサヒ:ありがとうございます(笑)。

ーーそういうアサヒさんから見た、かれんさんの成長したところは?

アサヒ:5人のときもすごく頼もしいんですけど、4人になったときに一番頼もしかったのがかれんで。歌の面でみんなを引っ張ってくれて、ステージでの立ち振る舞いも目を引くし、心のケアまで担ってくれたからこそ4人で乗り越えられたなと思うので、頼もしさもさらにアップしました。

かれん:ありがとうございます(笑)。

ーーせっかくなので、manakaさん、MAYUさんの成長した部分についても聞かせてください。

かれん:manakaは昔に比べてすごく大人になったなと感じていて。以前から大人っぽいところはたくさんあったんですけど、もちろん最年少らしいところもたくさんあって。でも、最近はみんなを気遣う場面がさらに増えて、「こういうことをやったらどうだろう?」というアイデアもたくさん出してくれるんです。

アサヒ:横で見ていてもだんだん成長しているのがわかるし、お客さんを引っ張っていく堂々とした感じもより強まっていますね。

かれん:MAYUも4人でのライブに対して最初は不安がっていたんですけど、いざライブが始まるとそんな素振りはお客さんにはひとつも見せないくらい、逞しくなったなと思います。

アサヒ:MAYU自身、今までより自信を持って歌えているんじゃないかなというのも感じられて、個人的にはうれしかったな。

かれん:うん。あと、MAYUの歌のレベルもより上がったなというのは、横で見ていて感じます。今までの自分のパートにプラスして芹奈のパートも4人に振り分けられることによって、MAYUの表現の幅も広がって、歌への気持ちもより上がったのかなと、私は感じました。

ーーここからは、芹奈さん合流後を中心にお話を伺います。芹奈さんの復帰が発表されたあと、実際にお会いしたのは「REUNION」のMV撮影だったと聞いています。久々に再会したときは、どういう心境でしたか?

アサヒ:私たちも半年ぶりでしたし、芹奈が目の前にいることが現実とは思えないぐらいにうれしくて。MVでも感極まりながら抱き合っていましたけど、普通に会話しているうちに長い間会っていなかったことが不思議に思えるぐらい、いつもの感じに戻っていました。

かれん:会っていない間も連絡は取っていたので、本当にアサヒが言っていたように、半年も会っていない感覚が全然なくて。だから、会った途端にいつもの5人に戻れたので、急に以前の日常が戻ってきた感覚でした。

芹奈

ーーそこから次のツアー『Little Glee Monster Live Tour 2020→2021 >BRIGHT NEW WORLD<』の準備を進めて、6月28日に名古屋で初日を迎えます。この日は僕も会場でライブを拝見しましたが、オープニングはお客さんと一緒で、声が出そうになるくらい驚きました。

かれん:みんな、声を出しちゃいけないと思いつつも驚きと喜びが漏れていたので、そういう今までになかった新鮮な空気が伝わりました。

ーー今回リリースされるミニアルバム『re-union』には名古屋公演で1曲目に披露した「VIVA」のライブ音源が収録されていますが、初めてライブでこの曲を5人で歌ってみていかがでしたか?

かれん:ベストアルバム『GRADATI∞N』で「VIVA」を発表してからアリーナツアーでは4人で歌っていたけど、5人でお客さんの前で歌うのは初めてだったので、ファンの皆さんが芹奈の生声が加わった「VIVA」を聴くことができて喜んでいる感じが伝わってきて、歌っている私たちもうれしかったです。

アサヒ:私はうれしすぎて、ちょっと泣きそうでした(笑)。久々に5人でステージに立って歌えていることもうれしいですし、5人での完成形として「VIVA」をお届けできるのもうれしくて、本当に幸せでした。

ーーアリーナツアーでは本編の最後に歌っていた「VIVA」を、このホールツアーでは1曲目に持ってくるというのも、すべてつながっているんだなと感じられて、それもグッとくるポイントでした。

かれん:そこに気づいてもらえるのも、うれしいですね。ありがとうございます。

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