「&(アンド)」デビューインタビュー
元SKE48 野島樺乃率いるガールズボーカルグループ「&」デビュー 「目標は2年後までに武道館、『立ちます!』と断言したい」
2021年6月までSKE48として活動していた野島樺乃(のじまかの)をリーダーに据える、新たな女性ボーカルグループ「&(アンド)」が誕生した。
メンバーは野島のほかに、ミュージカルの経験を持つ栗本優音(くりもとゆい)、「今日、好きになりました。」への出演でも話題になったモラレスきあら、ダンスボーカルユニット「Dancing Dolls」のメンバーだった山崎カノンの4人。7月21日には、デジタルシングル『#tokyo』でデビューを果たした。
そこで、デビュー直前の4人を直撃。結成から現在に至るまでの裏話や、高い歌唱力が光るデビュー曲について明るく語ってもらった。(松本まゆげ)
SKE48卒業は「人生に一度終止符を打ってゼロから始めるのと同じ」(野島)
ーーみなさんは若くして豊富なキャリアを持っていますが、どんな経緯で「&」に参加したのでしょうか。
野島樺乃(以下、野島):私は、SKE48で今年の6月まで約6年間活動していたんですけど、2019年に「第1回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」で優勝させていただいたんです。それを機に1人で歌うお仕事がすごく増えて、歌う楽しさに改めて気づくことができたんですよ。そういう楽しさを知ってしまうと、欲が出て「もっと歌を学びたい!」という思いも溢れてきました。そんなとき、このボーカルグループの話を聞き、挑戦を決めました。
モラレスきあら(以下、モラレス):私は、中学校2年生のときに「キラチャレ」というオーディションを受けて今の事務所に入りました。で、地元の香川から大阪まで毎週通いながらレッスンを受けていたんですけど、そんなときにマネージャーさんから「こういうグループがあるんだけどどう?」と話を聞いて。プロデューサーの菊池一仁さんの前でオーディションのような形で一度歌わせてもらい、選んでいただきました。
山崎カノン(以下、山崎):私は、もともとダンスボーカルユニットで活動していたんですけど、そのグループを卒業して今の事務所に入ってからこのお話をいただきました。私も、ひとまずオーディションとして声のチェックを受けてから入りましたね。
栗本優音(以下、栗本):で、私は……小学生の頃から2年半くらいミュージカルをやっていて、そこで歌とダンスの楽しさに気づいんたです。そこで「キラチャレ」を受けたら歌部門でグランプリをとらせていただき、「&」のお話もいただきました。
ーーそれまでとはガラリと違った活動になります。葛藤はありましたか?
モラレス:葛藤はなかったというか……正直ぜひやりたい、こんな機会をもらえてありがたいと思っていました。
山崎:私も。お話を聞いたとき「どうしよう」ではなくて、「やりたい!」という思いが強かったです。
栗本:私も迷わなかったですね。やっぱり歌やダンスが楽しくて歌手になりたいという夢も生まれていたので、すぐに「入りたい!」と思いました。
ーーなるほど。では野島さんは?
野島:私は正直、葛藤がありました。すごく。SKE48には約6年間在籍していたし、そんなグループを卒業するということは自分の人生に一度終止符を打ってゼロから始めるのと同じなんですよ。だから自分の中ではかなり大きな決断。考え方も行動も変わってくると思ったら、不安や戸惑いも拭えませんでした。でも、「&」だから出会える曲や立てるステージもあると考えたとき、期待や夢が膨らんだんですよね。だから決断できました。今はデビュー目前ですが、すでに楽しいことがたくさんあるので、これからもっともっと楽しいことが起きるといいなと思っています。
ーーそうして集った4人。顔合わせは1年以上前にしているそうですね。
モラレス:先に宣材写真とプロフィールを見てから対面しました。最初は、ちょっとモジモジしてたよね(笑)。
野島:確かに(笑)!
山崎:猫かぶってたんだよね。
全員:爆笑
モラレス:全員初対面だから気を使った感じの「はじめまして」でした。だけど、「この4人でやっていくんだ!」と気持ちが高まったのは覚えています。
「真面目な最年少・優音は、ちゃんとJKっぽい」(山崎)
ーー「&」のみなさんへのインタビューははじめてなので、4人の人となりを知るためにも他己紹介をしていただきたいです。まずは、モラレスさんの紹介を野島さん、お願いできますか?
野島:はい。きあらを一言でいうと、「&」のムードメーカーです! はっちゃけていて明るいので、現場に来ると一気にうるさくなります。グループには必要不可欠な存在だと思いますし、いてくれて有り難いですね。しかもただ明るいだけじゃなくて、聞き上手でもあるんです。ふとしたときに相談に乗ってくれるのも嬉しいなと思っています。あと「#tokyo」できあらはラップを担当しているんですけど、これがラップ初挑戦なんです。
ーーそうだったんですね。お上手だから経験があるのかと。
野島:そう、はじめてとは思えないくらい才能が開花しているんですよ! 「&」にとってはすごくいいスパイスになっています。これからもっともっと成長して、“ガールクラッシュ”みたいな女の子がカッコいいと憧れる女の子になっていくんじゃないかなと思っています。あと、ビブラートがとてもキレイなので、ぜひ注目してください。
モラレス:……めっちゃ褒めるやん!
ーーモラレスさん、聞きながらニコニコしていましたからね。
モラレス:照れてまうわ~。
野島:こういう話って聞かれないと言わないので、なんだか不思議な感じです(笑)。
ーーでは次、栗本さんには野島さんの紹介をお願いしたいです。
栗本:かのぴ(野島)は、本当に周りをよく見てくれているなと思います。私が無意識にローテンションだった日は真っ先に気づいてくれて、レッスン終わりに「今日元気なかった?」と電話してくれることもあります。私、もともと人とコミュニケーションをとるのがそこまで得意ではなくて。それを変えてくれるのが、かのぴ。いつもかのぴから連絡してくれて、「思っていることがあればどんどん言って欲しい」と言って私を動かしてくれます。それに、一番やさしいんですよ。……あっ、みんなが優しくないってわけじゃないよ?
山崎:大丈夫、わかるよ(笑)。
栗本:その優しさから、やっぱりリーダーだな頼もしいなと感じます。歌声はとても透き通っていてずっと聴いていられるし。個人的に、かのぴが歌っている「#tokyo」のサビは一番聴いてほしいところです!
野島:ありがとう!
ーーそれでは、山崎さんは栗本さんの紹介を。
山崎:優音は「&」のなかで最年少なんですけど、メンバーだけでなくボイストレーニングの先生たちも認めるくらい真面目な子ですね。だけど、高校生なのでちゃんとJKらしさも見え隠れするから可愛らしいです。例えば、会話の中でふとした時にでる言葉遣いに若さを感じます。
モラレス:のん(山崎)と優音は何歳差だっけ?
山崎:4歳だよね。
栗本:うん、そう!
ーー世代的には近い気がしますけれど。
山崎:それでも結構違うんですよ。私が「懐かしい!」と思った曲は、知らなかったりするので(笑)。ジェネレーションギャップを感じつつも会話するのが楽しいです。で、歌ではハイトーンボイスを担当しているんです。優音の高音はぜひ聴いてもらいたいですね!
モラレス:のんは、最年長なんですけど、最年長っぽくない最年長なんです。しっかりしていないとかじゃなくて、おっとりしているので雰囲気的に。
ーー年上とおっとりってイメージ的には結びつきにくいですもんね。そこが魅力だと。
モラレス:そうなんです。……そんな感じかな?
山崎:「おっとり」と「最年長」しか出てきてないよ(笑)?
ーー(笑)。歌の印象はいかがですか?
モラレス:のんはウィスパーボイスを担当しているんですけど、優しくてすごく聴きやすい歌声です。そもそも「#tokyo」は4人の個性を使った曲なので、特によく表れているんですけど、のんの歌声は聴いているだけで本当に気持ちがいいです。これからもっと光るだろうし、ずっと聴いていたいなと思います。