三代目 J SOUL BROTHERS History 第2回 〜Year 2011〜

三代目 J SOUL BROTHERSの10周年を振り返る 第2回:EXILE魂を受け継ぎ、急速に成長した“ブレイク前夜”

 それもそのはず、デビュー翌年の2011年は、三代目 J SOUL BROTHERSにとって武者修行のような年だった。まず、5月11日に3rdシングル『LOVE SONG』をリリース。ドラマ主題歌にもなった表題曲は心温まるラブバラードで、彼らの表現力の高さを印象づけた。その上で6月1日には、J Soul Brothers(二代目)との繋がりを示した1stアルバム『J Soul Brothers』を発表。合同ツアー『二代目 J Soul Brothers VS 三代目 J Soul Brothers Live Tour 2011 ~継承~』で夏を盛り上げると、9月7日にリリースした4thシングル『FIGHTERS』では、DOBERMAN INC(当時)との競演でテレビドラマ『ろくでなしBLUES』(日本テレビ系)の世界観を表現する。「FIGHTERS」MVのROUND1は、劇団EXILEのメンバーと当時GENERATIONS from EXILE TRIBEの候補メンバーだった町田啓太、白濱亜嵐、関口メンディーが出演したドラマ仕立ての映像となっており、EXILEから受け継いだファイターとしての姿勢を見せつけた。曲調としても、三代目 J SOUL BROTHERSにとって初のロックナンバーということで、それまでの歌モノ路線とはひと味違う印象に。ELLY、山下、岩田が俳優としてドラマ『ろくでなしBLUES』に出演したことや、「来年は三代目 J Soul Brothersでもっと大きいツアー、アリーナとかドームとかをやりたい。EXILEがやったようなスタジアムツアーもしたいよねって、毎日、メンバーと夢を語っています」(※1)という意気込みも重なり、同シングルは初のオリコンウィークリーランキング1位を獲得したのだった。すると畳みかけるように、11月9日には5thシングル『リフレイン』、12月7日には2ndアルバム『TRIBAL SOUL』を立て続けにリリース。ライブを通してファンと一緒に楽曲を育てながら、三代目 J SOUL BROTHERSは揺るがない基盤を作っていった。

三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE / FIGHTERS -ROUND 1- (short version)

 初のレギュラーラジオ番組『Keep On Dreaming』(FM YOKOHAMA)がスタートしたのも2011年だ。ボーカル2人がレギュラーMCとなり、リスナーからの質問コーナーやゲストとのトークを展開していく番組なのだが、メンバーがゲストに来た際には、意外なものまねやメンバー同士ならではのラフなやりとりが話題を呼んだ。初期の番組では、今では“臣(おみ)”の愛称で呼ばれている登坂が、EXILE NAOTOから“広臣”と呼ばれていたり、今とは違う関係性が垣間見えるところも面白い。2011年6月、デビューの半年後に行われた1stアルバム『J Soul Brothers』のリリースイベントでも、仲の良いやりとりで会場を沸かせていたメンバーたちだが、さまざまなキャリアの7人が先輩後輩の枠を越え、自信を持って三代目 J SOUL BROTHERSの仲間として肩を並べたのは、怒濤の2011年を共に乗り越えたからこそと言えるだろう。ちなみに2020年には“伝説”のラジオ番組が、復刻版『Keep On Dreaming ~from JSB~』としてEXILE TRIBE mobile内で配信スタート。当時はレギュラーではなかったメンバーも参加し、パワーアップしたトークで爆笑を巻き起こしているので、こちらもぜひチェックしてほしい。

 そして三代目 J SOUL BROTHERSにとって大きな転機となったのが、2012年8月8日にリリースした7thシングル『0~ZERO~』。初の単独アリーナツアー『三代目 J Soul Brothers LIVE TOUR 2012「0~ZERO~」』に先駆けてのリリースであるため、ファンの期待も高まっていたが、リード曲の「花火」は名バラードとして高く評価され、『第54回日本レコード大賞』の優秀作品賞を受賞した。さらに蜷川実花がプロデュースしたMVも、『MTV Video Music Awards Japan 2013』の最優秀グループビデオ賞を受賞し、三代目 J SOUL BROTHERSは初の『NHK紅白歌合戦』へーー。ブレイク前夜の空に鮮やかな花火が打ち上がった瞬間だった。

三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE / 花火 ~Short Version~

※1:https://www.barks.jp/news/?id=1000070400

■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter(@stmdr38)

関連記事