TENDRE、歌とグルーヴで紡ぎ出した“繋がり” メジャーでのさらなる飛躍を予感させる一夜に

 そして、もうひとつの繋がる方法は「ソング」である。『LIFE LESS LONELY』のラストに収録され、それぞれの孤独を見つめた上で〈聞かせて声を〉と歌う「LONELY」同様に、〈聞こえるかい?/聞かせたい〉と呼びかけ、欠片を繋ぎ合わせようとする「PIECE」はもちろん、より印象に残ったのがライブ後半に披露されたメランコリックな名曲「HOPE」。マルチ楽器奏者でプロデューサーとしての顔も持つTENDREの、シンガーとしての説得力の高まりが如実に感じられる一曲であり、フロアには確実に一体感が生まれていた。

 ここで個人的な話を書かせてもらうと、僕がTENDREの歌を聴いて連想するのが、KANの存在だ。単純に僕がファンというのもあるのだが、共通のルーツとしてスティーヴィー・ワンダーがいて、コードや節回しに影響を受け、なおかつ声の音域も近いということだと思う。そして、スティーヴィー・ワンダーの曲がCMソングとして数多くお茶の間に流れ、KANが「愛は勝つ」を大ヒットさせた日本において、愛や人生を歌うTENDREの曲もまた、国民的なヒットになり得るはず。もともとインディの枠に収まるつもりはないと思うが、メジャーという場で活動をするからこその、そんな未来にも期待したい。

 アンコールではサイドステージに登場し、「インスタライブ風に」と弾き語りのスタイルで新曲の「FLOWER」を披露して、もう一度「ソング」での親密な繋がりを作ると、この日の終演後にはサイケデリックなダンストラックの新曲「PARADISE」を配信リリース。「グルーヴ」と「ソング」の二軸で繋がりを広げるTENDREの今後がますます楽しみだ。

TENDRE THE MOVIE / Episode1

TENDRE 公式サイト

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