『相葉マナブ』に凝縮された相葉雅紀の優しさ お茶の間に定着した理由に迫る

相葉雅紀

 日曜の夕方、家族で楽しめる番組としてお茶の間に定着した『相葉マナブ』(テレビ朝日系)。相葉雅紀の初冠バラエティ番組として2013年にスタートして以来、「ニッポンを元気に!!」を合言葉に意外と知られていないニッポンの素晴らしさを伝えてきた。4月4日からは放送時間をこれまでの30分から1時間に拡大し、より見ごたえのある内容となっている。放送開始から9年目を迎え、人気番組となった同番組が多くの人に支持される理由を、相葉雅紀の魅力と共に考察してみたい。

ニッポンの魅力を楽しみながら伝える相葉の姿に共感

 番組は、相葉が知られざるニッポンの魅力に触れながら学んでいくスタイルだが、これまでの歴史の中で様々な人気企画も生まれている。中でも過去14回開催された「釜-1グランプリ」企画は今春から「釜-1グランプリNEO」として新たに勝ち抜き形式に進化した。自宅の炊飯器でも簡単にできるメニューを視聴者から募集し、相葉が実際に釜で焚き上げ、食べ比べながらジャッジしていく。4月11日放送回では相葉のアイデアで10回勝ち抜いたレシピには“番組オリジナル釜”、30回勝ち抜くと“金の釜”が授与されることに決定し、さらに盛り上がりを見せている。番組終了後のSNSには、ファンが実際に“作ってみた”投稿も多く寄せられており、相葉が食べたレシピを自宅で再現できる点も同企画の魅力のひとつだ。

番組を通じた相葉の成長も見どころ

 「旬の産地ごはん」企画では日本全国の旬の素材をピックアップ。相葉が生産者からモノ作りに関するこだわりや、品種ごとの特徴などを学ぶ姿から、視聴者の理解も深まるという仕組みだ。さらに紹介した食材の美味しさを楽しめるレシピを伝授してもらい、相葉とレギュラー陣が和気愛あいあいと調理する場面は、見ている側も「作ってみようかな」という気になってくる。

 「包丁王子」企画では寿司の名店、銀座久兵衛の総料理長・二川敏勝さんの指導のもと、相葉は魚の皮の引き方から寿司の握り方まで研鑽を重ねてきた。現在ではかなりの腕前に上達しており、見事な包丁さばきを披露している。加えて、番組内では“寿司処相葉亭”を開店し、ゲストらに相葉自らが握った寿司を振舞い絶賛されるまでに成長している。

 そして、忘れてはならないのが「マナブ自然薯掘り」企画。こちらも現在までで9回を数えた人気の企画で、相葉とレギュラー陣が山に赴き、実際に自然薯を掘るというもの。この番組で自生している自然薯の様子を知ったという人も多いのではないだろうか。相葉たちが土の中でどのように生えているのか分からない自然薯を注意深く掘っていく様子は、化石の発掘さながらに緊張感を伴い、見ている側も思わず肩に力が入ってしまう。時には途中で自然薯が折れてしまうハプニングもあるが、笑顔と共にポジティブな姿勢で掘り進めていく相葉の姿に元気をもらえる。また、ファンの中には別の意味でこの企画を楽しみにしている人もおり、「自然薯掘り企画は相葉くんがアップになるシーンが多い」というファンならではの声も寄せられている。

【相葉マナブ】相葉マナブ4月4日1時間レギュラー放送初回まで、あと2日!

優しさのかたまりーー相葉の魅力が随所に

 そして、忘れてはならないのが相葉と共に番組を支えるレギュラー陣、小峠英二(バイきんぐ)、澤部佑(ハライチ)とのやりとり。相葉と小峠は共通の趣味であるバイクを通じプライベートでも交流があり、過去には小峠が相葉を“公園飲み”に誘ったものの、2度も断られてしまったという微笑ましいエピソードも披露されている。また昨年の11月に澤部が尿管結石で番組を欠席した際には、相葉の優しさが話題に。収録中に電話をかけてきた澤部が「すみません」と謝罪すると相葉は「謝らないで、謝らないで! 心配だわ。早く体調戻してお大事にね! 」と体調を気遣う声をかけた。このやりとりを受けSNSでは「相葉ちゃんは優しさのかたまり」「相葉さんの優しさに感動」と、その人柄に触れたコメントで溢れた。

 番組中の天真爛漫な相葉の発言を、2人が絶妙なコメント力でアシストするテンポのよさに1時間はあっという間だ。

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